〜 星園の国・広場中心 〜
塔の見える広場で姿を現した二人。 一瞬の速さで着いたのである。
正男「AS・・・ アンタの言う通りだ。 地球が青かったぜ。」
正男が最初に見つめたのは地球。 正男は初めて宇宙に立ち,地球を見れたのである。
感動した後,戦う決意を見せるため表情を変え,ASにこの後の事について問いかけた。
正男「さてと,ここに着いたらまずどうするべきか・・。」
AS「先にレインボーロッドを探しましょ。 国を取り戻すのはその後です。」
??「無駄だね。 レインボーロッドは僕のものさww」
二人の前方に,何も無い空間から黒い穴が開き始めた。
穴の中から少年の姿があり,正男達を嘲笑うかの様に見ていた。
ASが言う”少年の姿をした人間”とは海次の事である。
正男「ほぉ・・,生意気な餓鬼がお出迎えだそうだな。」
海次「生意気な餓鬼とは失礼だな。 僕は海次。
右手を見てご覧・・ この国の宝 レインボーロッドだよー。」
AS「 (憤りを感じる・・。) 」
正男「くそっ ふざけたツラをしやがって! お前は国宝の価値を知らんのか?」
海次「五月蝿いなぁ〜。 君だって,この宝の力の恐ろしさを知らないクセにさぁ〜。」
頭の中で怒りに溜まった正男は,穴に向けて蹴り上げようとするが,
空気を切裂くだけに過ぎず,そのまますり抜けてしまう。
海次「僕が穴の中に立ってると思う。 残念だけどこれはホログラムの魔術だからねぇ。
僕は今,星の塔というところに居るんだ。 そこまで来なよ。」
そう言うと,黒い穴が塞いでしまった。 どうやら星の塔という,広場の先の建物に居るらしい。
正男は海次の挑発にご機嫌斜めだったところを,頭の中と心の中を数秒で整理し,機嫌を取り戻す。
正男「奴はあの塔に居るのか・・」
AS「行きましょう。 急いでレインボーロッドを取り戻すんです。」
正男「あぁ,俺は五月蝿いガキに痛い思いをさせるところだ。」