~ 貨物列車 ~
正男「ここが先頭車か・・・」
そう言いながら運転室の中を覗く正男。 そこに入る筈の運転士がいなかった。
正男「これって自動運転ってやつ?」
そう言うと,貨物列車は徐々にスピードが落ちて来た。
正男は前方を向くと,向こうには貨物駅のホームがあり,
付近にはビル街が立ち並んでいた。 この駅が正男が乗る列車の終点の様だ。
正男「西の方へ向かったらビル街に着いちまったな。」
~ 街中 ~
貨物列車から降り,貨物駅に出た正男。 辺りの空は一面夕焼けに覆われていた。
これから本当の戦いの始まりかと思わせる光景である。
正男「街に着いたのはいいが,ここは誰もいない・・・。」
道路上には壊れた自動車や割れたビルの窓の破片に転がる散り紙。
どうやら此処で敵達が暴れていた様で此処に住んでいた民間人は逃げ出した様だ。
ある程度歩き出すと,破壊された店からナイフを持った兵士が
正男に向かって飛び切ろうとした。
正男は左手で降り掛かろうとした兵士の腕を掴み,
右手で兵士の腹をアッパーで食らわした。
兵士はアッパーを喰らった衝撃により,そのまま倒れこんだ。
正男「やれやれ・・。」
右手をフラフラしながら,一息付いた。
ビビビビ・・
倒れた兵士の通信機が鳴り響く。
通信機の声「・・衛星の略奪が完了した。 外部で活動する者は
直ちに衛星開発会社の本社ビルに向かえ!」
そこで通信機の音声が止まった。 正男は歩道に設置している標識を見た。
真っ直ぐ行けば,衛星開発会社に着くみたいだ。
正男「よしっ 何とか都合よく行けそうだな。」
正男は急いで会社の方を向かって行った。
~ 衛星開発会社・内部 ~
??「俺の世界征服の計画は順調の様だなww。
この衛星があれば,無敵に等しい!」
兵士「スペール様! 一つの監視カメラから
あの赤い帽子を被った男が映っておりました。 どうやら,あの男はこちらへと・・。」
スペール(??)「おっ それは正男という奴か? そんな奴は
俺が雇った殺し屋が始末してくれるさ。 このビルの中にww」