世界征服という野望を打ち出したゼロスは,少年の海次を含む
彼のしもべに等しい部下達を率い軍団を結成。 宇宙に浮かぶ星園の国を襲撃する。
ついにゼロスはレインボーロッドを手にし,世界征服への一歩を辿った時だった。
そこで現れた赤いオーバーオールを着た青年の正男とASによって,
ゼロスの野望は呆気なく散ってしまったのは言うまでも無い。
だがゼロスは正男達に告げる。 彼の仲間が時期に新たな野望のため,
破壊を行うというのだ。 それを告げたゼロスは正男達の下から何処かへ去って行った。
星園の国を救った正男はまだ終わった訳ではないと,家に帰ってからも感じていた。
いつかは来る,新たな事件の始まりだと・・。
これが正男の予感がついに現実と化する。
それは星園の国襲撃事件終結から1ヶ月後の事である。
スーパー正男2 Ver2007
〜 正男の家 〜
テレビ「朝の時間のニュースです。 以前にもお伝えしましたが,
宇宙開発を専門とする企業が無人の大型衛星の開発に成功したそうです。
今日の夜頃に試験運行を行うそうです。
正男「へぇ〜。」
そう言いながらテレビを消す正男。 その横で浩二は,
退屈そうな正男を見て,呆れる様に喋りかける。
浩二「あの事件が終わったら,いつもの生活に戻ったかぁ・・。」
正男「何だよ,まるで俺の事を嫌いって言ってるもんじゃねぇか!」
浩二「まぁそれはそうだけど,たまには何処かへ行ってブラブラしてこいよ。」
正男「はぁ〜。 この平日にかぁ? 海とか山とか何度も行ったばかりでな。」
浩二は旅行雑誌を正男に見せた。
正男「ムムム? これは和風の街か!
家からあの街だと日帰りで行けそうだな。 ちょっくらそこに行ってくるわ。」
浩二「やれやれ,気の変わりの早い兄さんだなぁ・・。」
正男は自宅を出て,日帰りで和風の街へと向かって行った。
〜 和風の街 〜
和の面影を濃くする街の中で,正男は楽しそうに
顔を左右振りながら見歩いていた。 彼にとって最高な一人旅とも言えるであろう。
だが,事件の始まりは刻々と迫っている。
正男「へえ〜。 いいところ来ちゃったよ俺〜♪。
・・ん? あの女,何処かで見た様な・・。」
ランランと歩いていた正男の足にピタリと止まる。
彼が歩く道の先には一人の女性がビジネス風のバックを持ち歩いてた。
彼女の名はクリスである。 正男とは友人関係にあたる。
正男「クリス・・,あんなバックを持っているなんて珍しいな。」
〜 クリスの視点 〜
クリス「う〜ん・・。 なんのバックかしらねぇ〜。
川で流れていたから拾ったんだけど,開けずに交番に届けた方が正当よね。」
〜 正男の視点 〜
正男「しかし,あのバックは気になる。
近づいて声を掛けてみよう。 おーいクリス!!」
正男の大声にクリスは気付き,正男の方へ振り向く。
クリス「あれ? 正男じゃない。 何で此処にいるんだろう・・?」
クリスは正男に近づこうと,歩き出したその時・・
ガガガ・・ ドガァーーーン
正男「・・!?」
正男とクリスの間に和風の家屋から
砲台の付いた装甲車が突き破って出てきた。
突き出たとこで止まった後,クリス側のドアが開き,
そこから兵士の様な男の数人が出てきた。 その一人が指示を出す。
兵士の様な男「その女を捕まえろ!」
兵士の様な男の数人がクリスを囲み,やがて取り押さえる。
クリス「きゃあああ! 誰か助けて!」
そう叫び暴れたものの,非力に等しい彼女では努力が空しく,
やがて兵士と共に装甲車の内部へ無理やり乗り込ませられる。
正男は兵士の様な男達の正体を見抜いた。
彼等はゼロスが率いる軍団の兵士である事。
正男は装甲車の方へ走るが,家屋の屋根から兵士やモンスターが
飛び降りてきて,彼の行く手を妨害する。 それを見切りに付けた装甲車は
エンジンを全快にして,後部のパイプから灰色の煙を噴出して西の方へと走り去っていった。
正男「くそぉー! クリスを返せっ!」
正男は妨害する敵共を蹴散らした。
そして正男はクリスを乗せた装甲車の後を追う事になる。
これこそ,新たな事件の幕開けである。