〜 海岸 〜
浩二「たくっ 折角の一人旅を…」
敵の奇襲から切り抜けた浩二であったが、満喫していた一人旅の気分を濁すものであった。
彼らは何者なのだろうか? そう思いながらも、遺跡の建ち並ぶ海岸から離れていった。
〜 港湾 〜
浩二「ふぅ〜、ここまで着いたら、追っ手は来ないね」
浩二は港湾近くの空き地にある土の山に立っていた。
浩二は周辺を見回すと、コンテナ置き場のところに視線を移す。
そこに1台の黒い車と1機のヘリコプターがあり、その周りには先程、数十人の男がいた。
その姿は、先程、海岸で襲い掛かった敵と同じものであった。
浩二「こんなところで何やっているんだろう… 麻薬取引かな?」
浩二はじっとそれを見つめた。
一人の男がヘリコプターの扉を開け、中にいた一人の女性を降ろした。
その女性は気絶しており、彼女を引きずりながら車のところへ移動する。
浩二はその女は誰なのかハッキリと分かった。
それはクリスであるからだ。
浩二「なんでクリスが? とにかく、クリスを助けなきゃ!」
浩二は土の山から下へ、足で斜面を滑走した後、車のところへ向かう。
男1「うわっ! 奴等が来たぞ」
男2「急いで、この女を車に乗せて、車を出すんだ!」
男2がそう言うと、クリスを素早く車に乗せると、エンジン音が鳴ると同時に車が動き、
あっという間に港湾から離れて行った。
その場にいた数十人の男は向かって来た浩二に銃等で応戦したが、超人である浩二に
呆気なく倒された。
浩二「ふぅ〜、速くあの車を追わなければ」