ストーリー

 

〜 遺跡最深部 〜

 

シェルン「くっ…,弟の癖に中々ね。 ひとまず撤退させて頂くわ」

 

 

浩二の意外な実力に押されたシェルンは敗退し高所へ飛び移った。

彼女はついでとして隠し持ってたスイッチを浩二に向けて押した。

 

すると,遺跡の彼方此方で爆発が起きた。 その衝撃で遺跡が崩れて行く。

崩壊による揺れで驚く浩二,その様子を見たシェルンは不適な笑みを浮かべながらその場を離れて行く。

 

 

浩二「くそっ! 貴重な文化財を…。 けど,こっちが危ない」

 

 

シェルンの逃走を見て悔し顔になった浩二。 深追いしようと思ったが,自身の身の事を考え仕方なく

元来たルートを辿って脱出する事に…

 

 

〜 遺跡・入口前 〜

 

浩二「うわぁっ!」

 

 

入り口に出たところで,地面に転ぶ浩二。 同時に入り口奥から噴煙が噴きだした。

何とか脱出に成功したようだ。

 

浩二は立ち上がり,服に付いた汚れを払い落すと,直ぐにスマートフォンを取り出す。

ギルティア戦後と同じくラジオを掛ける。

 

敵の集団の行動はまたも大胆にやらかしたのか,最新の臨時ニュースが流れだす。

 

 

ニュースの音声「たった今,情報が入りました。

謎の敵勢力が空港に襲撃し,現在は立て籠もっている模様。

事態を受け他の空港でその空港へ向かう全ての便が欠航しており,影響は数千人に昇るという…

 

その後もニュースが流れ続けるが,途中でラジオを切った浩二。 情報はこれだけで十分のようだ。

 

 

浩二「騒ぐほど手掛かりは掴み易いんだね」

 

 

そう言い,すぐさま空港へ向けて走って行った。

 

 

〜 空港 〜

 

浩二「やっと着いた」

 

 

そう言い,フェンスを乗り越え敷地内に侵入する浩二。

数機の飛行機が停泊しているが,従業員の姿が見当たらない。

代わりに入るのは,敵の配下が滑走路や格納庫前でたむろしている。

 

 

浩二「ここで何しようとしているんだ?」

 

 

そう思いながら,空港の中心へ向かって行くのであった。

 

 

〜 敵の視点 〜

 

ギルティア「奴め,また来たか」

 

 

倉庫の屋根上で浩二の行動を双眼鏡で捉えるギルティア。 

彼の側にシェルンが立っていた。

 

 

シェルン「ねぇ私達二人で彼に相手にしてみない?」

 

ギルティア「あぁそうしよう。 その方がこっちが有利だ」