ゼロス「奴の弟として手加減していたが,まさかここまで追い詰めるとは…」

 

浩二「僕を甘く見ないで欲しいね。 兄さんに武術を教わったんだから」

 

ゼロス「フン、まあいい! さっき仲間から飛行機無しでもどうにかなるという連絡が入った」

 

浩二「どういう事だ」

 

ゼロス「軍事兵器を奪い取ったんだよ」

 

 

軍事兵器強奪という言及に目が丸く開く浩二。

ゼロスは軍事兵器を輸送に必要な飛行機を確保する為、空港に占拠していたのだ。

 

 

ゼロス「此処で知ったところで,お前はどうする事は出来ないだろう。

じゃあここから出るぜ。 この後、奴と落ち合う事になるからな」

 

 

そう言うと、ジェット機のエンジンが噴射し、空に向かって高く飛び上がって行った。

浩二は敵が去って行く姿を見届けた後,建物の屋上から地上に向けて飛び降りた。

 

 

〜 格納庫 〜

 

格納庫に入った浩二は留置していた小型ヘリコプターに近づいて行く。

 

 

浩二「アイツは僕を戦う事しか出来ないと思っている」

 

 

そう呟きながらヘリコプターに乗り込み、慣れた手捌きで起動させる。

 

 

浩二「僕は兄さんよりも上手いんだぞ!」

 

 

ハンドルを握るとヘリは浮上し、格納庫から出庫、空に向かって飛び去って行った。

浩二は格納庫に向かう前にラジオからとある街で暴動が起きているという情報を得ていた。

 

 

浩二が向かうべき場所で思わぬ再会を果たす事になる。

 

 

スーパー浩二 THE END

 

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