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〜 森林地帯 〜
木々の多い森林で一人の女性が懐中電灯で前方を照らしながら先へ進んでいた。
夜空は明るいが,多くの枝の生い茂った葉で遮られ,明りになる物を照らさないと,
辺りは真っ暗になる。
そんな場所で一人の女性はひたすら先へ進んでいる。
女性「最悪ね…,決心したけどこんな場所を進まなきゃいけないなんて」
???「おいっ,そこで何やっている!」
女性「きゃあ!」
男が持つ懐中電灯の明りに照らされ,驚く女性。
女性の顔を見た男は,『知っているぞ』みたいな表情を浮かび出す。
???「アンタはクリスか?」
女性「五十朗さん?」
女性はクリス,そして男は五十朗。
二人はこの暗い場所で思わぬ展開を迎えたのだ。
五十朗(???)「答えろ,民間人であるアンタが何故ここにいる!?」
クリス(女性)「そんなアンタこそ何で!」
二人はお互いに此処に来た理由をぶつけ合った。
声が大きかったせいか,周辺まで響き渡った。
カァー! カァー! カァー!
枝の上に眠っていたカラスの群れが起き上がり,一斉に空に向けて飛んで行った。
二人の言い争いによる五月蠅さが原因であろう。
クリス「今の凄かったね…」
カラスの一斉飛び立ちにより,二人の熱気は収まった。
しかし,ここから真夜中の恐怖が二人に襲い掛かる。
グルルルルルルル・・・
クリス「何なのコイツ等!?」
五十朗「参ったな,下らん争いをしてしまったから,歩く屍を呼び寄せてしまったらしい。
クリス,此処にいるのは危険だから付いて来い!」