ストーリー

 

〜 湖 〜

 

森林地帯を抜け出し崖の上に辿り着く。

山の頂から日の出がが見えており,既に朝を迎えていた事に気付く。

出てくるところを見ると拝みたくなる光景だ。

 

だが,そんな事をしている場合じゃない。 五十朗は双眼鏡で湖周辺を見渡すと,

そこに,数本の煙突とクネクネとした無数のパイプ,煉瓦の建物が映っていた。

 

あの施設は元々,工場であり,エメラルドシティの発展の為に一役買っていたが,

建設ラッシュの停滞と環境問題に絡み,施設は閉鎖された。

しかし,ゼロス達の破壊活動が始まった今,工場は敵の拠点として使用されている。

 

 

五十朗「どうやら,あの建物が奴等の潜伏先だ」

 

クリス「正男もきっと…」

 

五十朗「よし,朝から救出に向かうぞ」

 

 

朝日を浴びた二人は今,正男の救出作戦に入った。

無事に正男を救出する事が出来れば,潜伏先にいるゼロス達の殲滅が容易くなる筈だ。

 

また敵を錯乱させる為,二手に別れたのである。

 

 

〜 クリスの視点 〜

 

クリス「態々,橋をかけているなんて」

 

 

クリスは工場へと続く鉄組みの橋を渡っていた。 

元々,この橋はトラック輸送とバイパスルートによる輸送時間短縮の為に建造された。

閉鎖された今,この橋は劣化が進み,一般人立ち入り禁止の措置が施されている。

 

クリスはそのまま橋の上を進んでいると,前方から敵が現れ,此方へ接近。

 

 

クリス「来たわね…。 意地でも通らしてもらうわ!」