〜 森林地帯 〜

 

人の形をした黒い物体「ぬぅ…,こっちの方が不利になるというのはまだ俺の力が不完全だからか?

だったら,一旦切り上げだ」

 

 

どうやら自身の力は完全には満たされていないという。 物体はその場から離れた。

五十朗達の目から残像が映る程の速さで…

 

 

五十朗「ふぅ…,どうやらあっちから引いたみたいだな」

 

クリス「えぇ…,何者かしらね?」

 

五十朗「俺だって聞きたい。 だが,奴は記憶が欠けている上,力は今一つしか出せていない」

 

クリス「でも,放っておけないわ」

 

五十朗「そうだな,早いとこ正男を助けて,その事を知らせないとな」

 

 

戦いを終えた五十朗達は宝石の発掘現場から離れた。

先程の敵の事を気になっていたが,今は正男を救いゼロス達を倒す事だ。

 

あの敵が記憶と完全な力を取り戻す前に片づければ…

 

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

 

 

〜 一方,正男の視点 〜

 

正男はゼロス達によって囚われの身になり,この部屋に入れられた。

天井や壁,床がコンクリートで覆われ,証明になる物は天井に備え付けられた小さい白熱球のみ。

また,目の前には剛鉄製の扉があり,表面の至るところには錆付きが見られる。

壁の小さな穴からネズミが出てくる等,この部屋の薄暗さはじわじわと伝わってくる。

 

さらに,服装を脱がされ,トランクス一丁になってしまっている。

 

 

正男「うっ…」

 

 

暫く意識を失っていたが,ようやく目が覚める。

目覚めた正男は部屋の周りを見渡した後,身体を動かそうとする。

 

だが,それをする事が出来なかった。

何せ,正男は両手を繋ぐ鉄枷によって天井から吊らされているからだ。

 

 

???「お目覚めのようだな」

 

 

ギィーーという音を立て,剛鉄製の扉が開いた。 

そこから一人の男がニヤけた表情を浮かべながら,この部屋へ入って来た。

 

 

正男「誰だ? 貴様…」

 

???「おーっ 勇ましい。 名前ぐらいは教えてやろうか。 俺の名はゼット。

てめぇのケツに気持ちえぇ物をぶち込んだ男よ」

 

 

自白しながら笑いだすゼット。

 

 

正男「野朗…,痛かったぜ」

 

ゼット(???)「さてとお前…,唐突だが俺達に服従しろ!」

 

正男「誰がテメェの様な下劣野朗なんぞ従うか!」

 

 

当然,ゼットの唐突な要求に大人しく受け入れる筈がない。

 

 

ゼット「そっか,なら仕方ねぇや。 汚ねぇ言葉を吐く野朗には

世にも世にも恐ろしい罰が待ち受けている」

 

 

そう言うと,一人の兵士が台車を押しながら入って来た。

台車の上に,おぞましい物が置かれいた。 ゼットが正男用に考案したものらしい。

 

 

ゼットは台車の上にある調教道具の眺めた。 

そして,ある物に目が止まり,それを取り,正男に眼前まで見せつける。

 

 

ゼット「おいっ これは何だと思う! 特大の目玉クリップなんだぜ!!

本来ならバラバラになったメモを纏める為に挟むんだが,俺ならこう使うぜ」

 

 

そう言うと,正男の右乳首に特大の目玉クリップを挟み込む。

 

 

正男「ぐおぉぉっ…」

 

 

クリップの強烈な挟みっぷりに,思わず苦痛を上げる。

 

 

ゼット「どやぁ…,心の中で感じるか? 乳首がプチプチくんの様に潰される位の恐怖がよぉ…」

 

正男「俺は感じねぇぞ…,何も感じねぇ」

 

ゼット「ならもう一個」

 

 

もう一つのクリップを片方の乳首に挟み込む。 

それを受けた正男は険しい表情に変わり,額から汗がタラタラと流れ込む。

 

 

正男「うおぉっ…,ちきしょう!」

 

ゼット「ククク…,お楽しみはまだまだこれからだぜ!」

 

 

 

 

ゼットの恐ろしい拷問はこの後も続けられるのであろう…。

 

 

これまでにない屈辱を受ける正男の運命は如何に!?

 

 

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