偽ゼロス「やルじゃナいか…」


帝国軍を打倒した正男達、敵であるゼロスも驚かせた偽ゼロス。
ジェルファを瞬殺(満身創痍とはいえ)をした偽者を打ち倒した。
直後に偽ゼロスの頭部が取れた。 
断面から切断した面がコードや電子部品が見えた。



ゼロス「なっ 機械だと…?


偽ゼロスの正体がロボットであるとゼロスは即座に気づく。 ルルンはマシュリンは機械という未知の言葉に困惑したが、
正男からするとゼロスは科学魔王と言及する程の機械に対する知識があるから、ロボットと直ぐ認識しても当然である。

しかし何故ロボットが出て来た?
正男が壊れた偽ゼロスを見ると、思い当たる事が幾つか思い出す。


正男「なぁゼロス? お前とこの世界で戦うのは何度目だ?」

ゼロス「ここで一回目だ」

正男「そういう事か…。 お前と戦うまで俺はこいつに二回会ってるんだよ」

ゼロス「何っ? …という事は誰がこんな俺の面をした紛い物を…」


正男はゼロスに以前から偽ゼロスと戦った事を話す。
一度目は火山、二度目はフレイム王国の城。
ゼロスは身に覚えのない物が出会ったような動揺振りをしている。

偽ゼロスは帝国軍の所有物じゃないとなると…。
ひょっとしてジェルファの仕業か。
問い質そうとしてもジェルファは正真正銘の灰と化しており不可能だ。

決戦後に起きた謎。 その謎はあっさりと明らかになる。




???「流石だ正男。 宿敵…、この国の王…、戦乱の元凶…、俺が送り出した紛い物…。
運命を掛けた連戦を挑み勝利した。 最早、この世界のヒーローだな」

全員「!?」


白いフードを被った謎の男が王座の隅の柱から現れた。


正男「何だお前…?」


白いフードで顔が見えない。 だが男の声を聞いた途端、頭から刺激が走り、ある出来事が徐々に蘇って行く。


正男「お前は…、あの時の真っ黒野郎!」


男の正体を思い出した。


???「ほぉ…、俺にはダークゼイターという名前があった事を覚えていないのか?」

正男「どっちでもいいだろ」


白いフードを自ら剥ぎ取り姿を現した。
この男の名はダークゼイター。 エメラルドシティの騒動(スーパー正男3を参照)でゼロスと戦っている最中に現れた。
ゼロスすら警戒する程の威圧感を感じていたが、正男との隙を見せない激闘で辛うじて倒した。
…筈だった。 今、彼の目の前で何事も無かったかのように立っている。


マシュリン「誰?」

ルルン「嫌な人…?」

正男「まぁ…、もっと嫌な奴だな」


初めて出会う最大の敵を見た二人に軽く答える。


ゼイター(???)「俺はどっちかと言うとくだばって欲しかったがな。
正男…、俺はこれまで次元を渡り、気づかれないように後を追い、
時には偽ゼロスを使って刺客として差し向けた。
何故だか分かるか?  お前は邪魔者だ。 これからやるべき事が成し遂げる為の障壁に過ぎないからな」

正男「何だと…?」

ゼイター「その為、お前には俺の世界へ再び招待してあげよう。 

…と言いたいところだ。 どうも周りの奴も気になって仕方ない。
おいっ そこらの奴も一緒だ

ゼロス・マシュリン・ルルン「!?」

正男「皆は関係ないだろ!」

ゼイター「弱者の論理は通用しない!


正男の抗議も跳ね除け、ゼイターは自らの力で空間に巨大な穴を開く。 
その場から離れる隙も与えられなかった正男達は驚きの声を上げながらその穴に吸い込まれて行った。

 

 

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