正男「フン! 暗黒竜神帝国軍の下っ端共は前にやった敵とは変わらんな」
襲い掛かって来る兵士を背中に軽くチョップさせて気絶させる等,
戦闘の身体慣らしをしつつ応戦した。
そんな中,一人の敵兵が正男の帽子を見て…
敵兵1「あの赤帽子はまさか…」
敵兵2「奴だ! 奴がここにいるぞおぉ!」
正男「んっ!?」
アイツ等,俺の事を知っている。 俺の知らない世界で…
何でそんな事を知っているんだ? …と思いつつも,逃げて行った兵士の後を追う正男。
追い続けていると,逃げた兵士の足が止まった。 兵士が此方に振り向いた時,片方が口笛を吹いた。
敵兵2「確か正男だったな…,これは恐れ入ったぞ。 だが,しかしだ。」
同時に空から巨大な羽とトカゲの様な頭部をもった生物が飛来してきた。
敵兵1「人間共が恐れる究極の魔獣,ドラゴンを呼んでおいたぞ。
我らの本当の力を思い知るといい!! フハハハハ!!」
敵兵共は笑いだした。 自分達の切り札で正男を倒そうとしているのだ。
ドラゴンははばたくのを止め,地面に向けて一直線に降下。 だがその下には…?
敵兵1・2「はっ?」
ドオオオォーーーーン!!!
真下にいた敵兵共に着地。
当然,敵兵はドラゴンの足の重みでペシャンコになった。
正男「あぁ,確かに本当の力を目の前で思い知ったよ。 合掌」
正男はパンパンと両手で拝んだ。 敵兵の惨めな末路に気の毒に思ったらしい。
地面に降り立ったドラゴンは正男を睨みつける。 そして,凄まじい咆哮を上げた。
正男「良いぜ,相手にしてやる。 俺はドラゴンと戦うのを憧れていたからな」