ストーリー

 

~ ヴェルフォルニア・城内部 ~

 

正男「本当に優れていたのか? 自分の才能に溺れて,戦う感覚というやつをすっかり忘れたとか」

 

マシュリン「いやっ,私の記憶では確か精鋭ぞろいよ。 特にデイル,彼はバリア類の魔術ならお手の物よ」

 

正男「そんな彼すら止められなかった。 要するに,相手はとんでねぇ野朗に出くわしたって事だ」

 

 

デイル 

 

彼女の話から出た人物。 男性でマシュリンやルルンと同じ魔法の使い手。

バリア類の魔術が彼の得意分野であり,他の魔術師や魔法使い等にサポートに回っていた。

攻撃系の魔法も精通しており,単身でもドラゴンを打ち倒す事が出来る。

 

マシュリンの知る優秀な魔法使いと言ってもよい。

 

 

そんな会話をしながら,王座の扉を開け中に入る。 そこで思わぬものに目にする。

デイルが倒れていたのだ。 その横で一人の黒髪の女性が立っていた。

その女がデイルを打ち倒したのだろう。

 

 

正男「黒ドレスにやられたとはな…」

 

マシュリン「最悪よ…,あの女はマリネ。 四天王の一人よ!」

 

正男「薄々思ってたが,やはりか…。

だって,四天王と名乗れなかったら此処にはいない」

 

ルルン「正男は帝国軍の顔を知らないのに意外と勘が鋭いんだね」

 

マリネ「あら,ようこそ。 もう此処は私の手によって落ちたわ」

 

正男「そんなもん,この絶望から直ぐに空の上まで上げさせてやるよ」

 

マリネ「まぁ,品の無いジョークを言うのね。 正男さん」

 

ルルン・マシュリン「えっ!」

 

マリネ「貴方の活躍はこの辺で切らせてもらうわ。 貴方がここにいると,何もかも狂ってしまうわ」

 

 

そう言うと,マリネは床に倒れたデイルに手を翳した。 

マリネの手から真っ黒に染まったオーラが放出,それがデイルに包み込んだ。

すると,デイルが起き上がったが,様子は違った。 彼の眼光に赤く鋭い光が正男達の前に放つ。

 

彼はマリネの暗黒属性の洗脳技を掛けられたのだ。

 

 

マリネ「さて,私はこれにて失礼させてもらうわ」

 

 

瞬間移動の魔法によって,その場から消えた。

面倒な性格の彼女にとって,厄介事を避けたい一心の行動であろう。

 

 

デイルは自身の御得意魔法であるバリアを貼ると正男達に向けて,攻撃系の魔法を放つ。 

その攻撃を避けた正男はこう思った。 意外と厄介な奴だな。

正男はデイルと相手にしようとするが…

 

 

マシュリン「正男! ここは私に任せて」

 

正男「でも,俺はこの手で」

 

マシュリン「何でもアンタに任せる訳にはいかないのよ!」

 

 

これにて正男はこの戦いから手を引いた。 

マシュリンとデイル,魔術師導師の一騎打ちが始まる!