~ 帝国軍・城塞最上階 ~
仕掛けれた障壁を乗り越え最上階にまで辿り着いた正男達。
豪華な装飾を施した巨大な扉を開け、奥へと進む。
マシュリン「上まで上がったけど、どうやら此処までね」
ルルン「見てっ! あそこに誰かがいる」
そこでは赤い絨毯が敷かれ、その先には正男の宿敵 ゼロス が立ちはだかる。
ゼロスの後方には王座の椅子に座る竜神王の姿があった。
ゼロス「ようこそ、俺たちの世界へ」
正男「ゼロス!」
ゼロス「ここでまた出会ってしまったのはこれも宿命とも言うべきか…」
正男「フレイム王国で取り逃がしたのは残念だが、今度はそうはいかないぜ」
ゼロス「はっ? フレイム王国で俺と戦った? 何を言っているんだ」
正男「ゼロス、お前意外ととぼけた一面もあるんだな。 確かにお前はあそこで…」
ゼロス「もういい! 早々にお前と決着をつけるとしよう」
ゼロスが片手を拡げると、二人の周囲に高い炎の壁が出現する。
マシュリン「天井までいってるなんて!」
ルルン「駄目ッ! 僕の水魔法でもこの壁は消せないよ」
壁の外にいたマシュリンとルルン。
ルルンは魔法で壁を消そうとするが、ゼロスの強力な力には到底叶わない。
彼女達は正男を見守る事しか出来ない。
ゼロス「正男よ、お前が強者の欲の為に此処に呼ばれた事に気づいたらどうする?
まぁ考えるまでもない。 気づくも何も、俺の全身全霊の業火の炎で塵になるからな」
過去二度に渡って行われた宿命の最終戦に死闘のコングが鳴り響く。