正男「おーっ! よぉしっ 今回もあるじゃん!」
崩れ行く施設を焦燥しながら探し回り、ついに見つけ出した脱出の手段。
大きめのフロアに並べられた転送装置、正男にとって見覚えのある機械だ。
ゼロス「俺以上に高度な技術だ。 だが手順は素人でも分かり易い」
正男は慣れた手つきで操作盤を操り転移装置を起動。 しかし…
装置の音声「顔認証確認…、エラー、識別不能!」
正男以外「…。」
転送装置に改良が加えられていた。 万事休す。
ドォーン!!
正男以外「おいっ!」
正男が高威力の拳骨で操作盤を叩く。
装置の音声「ピーッ! 認証完了…、直チニ起動シマス」
ゼロス「はぁ…、こんなのありなのか…」
正男「この手に限るな」
その後、転送用のプレートに乗り込んだ正男達。
装置から発する光が彼らを包む。 光が消えた時、正男達の姿は消えた。
そして…、施設は轟音を立てて崩落していく。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
全員「…」
仰向けの姿勢から起き上がった正男達。
ルルン「ここは…?」
マシュリン「とても薄暗い空…、でもこの感じる空気は…」
ゼロス「故郷に帰った。 だが…」
正男「俺たちは帝国の空に立っている」
元の世界へ帰還に成功。 しかし、喜んでいる暇はない。
彼らは帝国の上空に立っている。
黒の結晶物で出来た床が空中で生成され、彼らはその地に立っている。
ゼイターがいた世界のもの…、それが誰もが分かっていた。
正男「しぶとい奴め…、またサドンデスか?」
???「既に答えは知っている。 だろ…?」
振り向くと、そこにダークゼイターが立っていた。
またしてもゼイターの力によって即席の決戦場へ移されたのだ。
正男「執念深いな…」
ダークゼイター「あぁ俺は執念が深い。 俺の執念から逃れられないぞ」
正男「ならお前の執念を断ち切ってやる!」
薄暗い雲で包まれた上空で最終決戦が始まった。
本ステージは 年越しカレンダーⅡ 2020-2021 の企画に参加しています。