~ 寺の敷地内 ~
五十朗「見つけたぞ! 俺の知っている場所で居城にしやがって」
迫りくるロボットを切り倒し,寺の屋根を上ったところで和郎と再対面する五十朗。
早く御縄に付きたい一心で早くもこの展開を迎えた。
和郎「ありゃりゃ,あのロボットは結構強かったんだよな。
お前を消す為に使ったが,まさかそいつを倒して生きて此処に来られるとはな」
五十朗「お前の考えは浅いな。 あんなカラクリ如きで死ぬような俺じゃねぇ」
五十朗は和郎に向けて剣を構える。
五十朗「ついでに言わせてもらおう…,何の目的でこんな事する?」
和郎「決まっているだろう。 破壊の為の破壊だ!」
改めて思った。 こいつは相当,危険な野朗だという事を…
和郎「相手にするのか? まだ早いな。 俺には次の一手がある」
すると,凄まじい倒木音が響き渡る。 見ると,寺の側の樹林が次々と倒れている。
何故ならキャタピラの付いた巨大なロボットが主人である和郎の護衛の為に森の中を進み,
目の前の木を押し倒しているからだ。
樹林から出たロボットは下部に付きジェット噴射により,飛び上がり屋根の上で着地。
和郎「俺を追い込ませるのは不可能に等しいな」
ロボットは自身の目に赤く光り出すと,直ぐに五十朗に襲い掛かる。
五十朗「お前の場合だと,不可能を可能に変えるのは簡単な事さ」