ストーリー



五十郎「びっくりしたな…、どうやってそんな物騒なもん用意したんだ?」

和郎「まぁ…、色々。 …とな。 おっと、ようやく渡り切ったぞ」


強固に改造されたバスで針の塊や敵ロボットを跳ね飛ばし、ブリッジの向こう岸へ辿り着く。


和郎「気を付けろよ。 俺はお前の帰りを待っているからな!」

五十郎「あぁ! 頼もしかったぞ」




~ ??? ~

五十郎「ここがエルズがいるとされている場所か…。 しかも…、高いな、この高層ビル」


彼のいるところは高層ビルの真下にある広場。 
五十郎の目上には高層ビルが聳え立っていた。


五十郎「気が引き締まって来たな…、孤軍奮闘のつもりで突入だ」


ビルの中へ入ろうとしたその時…

ドォーン!!という耳が響く程の衝撃音と同時に高層ビルの高いところのガラスが爆風により割れた。
ガラスの破片が落ちていく中、人のような形をした物体がゆっくりと降下していく。
五十郎はその目に入った瞬間、瞼が大きく開き、驚愕する。


五十郎「まさか、あれは…」


人のような形をした物体は黒いロボット、すなわち"危険兵器"!!

嘗て技術系の大学で起きた事件でデイズ・バージーという機械工学の俊才とも言われる学生が
大学に復讐する為の手段として軍事施設に保管されていた危険兵器とも呼ばれる強力なロボットを起動させた。
だが、失敗した。 起動した黒いロボットは暴走し、デイズは死を与えた後、正男によって破壊される。

その恐ろしきロボットは今、目の前にいる。 

だが、所々に壊れて、そこから切れた配線が伸びている。
不完全の復活であったであろう。
それでも、まるで無敵の存在として見せつけている。


五十郎の胸に緊迫感が走る。 
警察官である彼もまた戦闘の術を持っただけの一般人のようなものだ。 
正男より劣ると感じている。
だが、ロボットを倒さなければエルズの下にたどり着くことは不可能だ。


黒いロボット「オマエハマサオカ…? イヤ、ソウデハナイナ。 
マァイイ、アルジノメイニシタガイ、メノマエノソンザイニアイテスル!」

五十郎「今までよりも強そうだ。 だが、終わらせるため負けるわけにはいかない」