ストーリー

五十郎「こんな事で世を変化させようっていうのか…? 理解できないぞ」


ビル内で保管されていた恐ろしい兵器を口にしながら、鉄板で囲まれた通路を歩ていく。


五十郎「むっ…、妙な感覚だ。 何もないのに何故か歪んでいるように見える」


鉄板で囲まれた通路を、一人の男が歩いていた。足音が金属を叩くたびに、周囲の空気が揺らめき、まるで世界が歪んで見えるような錯覚を覚える。
呟きながら歩みを進めると、通路の先に奇妙な光の裂け目が浮かんでいた。迷うことなく足を踏み入れると、次の瞬間、景色が一変する。

目の前に広がるのは、無数のデータが渦巻く電子空間。鮮やかな光が縦横無尽に走り、空間そのものが脈打つように脆くも強固に存在している。

…と、彼の目の前のその中心に、異様の存在が佇んでいた。


五十郎「…こいつは何だ?」


派手な装飾を施された戦闘型の車。鋭角的なフォルムに武装が施され、
まるで獲物を狙う獣のような獰猛な雰囲気を放っていた。


五十郎「なるほど…、門番のような存在か…。 上等だ。 エルズに会う為、通させてもらうぜ」