~ 病院・内部 ~
院内にいる敵を倒しながら,生存者を捜し回っていた二人であったが,
結局は見つからなかった
途方に暮れている間、トイレの近くへ辿り着く。
春美「結局、避難したか殺されたかもしれないわね」
修平「そうだな…、もう出るか」
病院から出ようと、背を振り向けた途端…
ドン!!
トイレからの声「ぐわあっ!」
壁か何かに打ち当たり,それと同時に男の声が響く。
春美はその声を出した人物は誰なのか直ぐ判明した。
春美「・・・まさか,グレイド?」
修平「何だって?」
二人は何があったのか,トイレの中へ駆け込んだ。
~ トイレの中 ~
トイレの中は部屋の照明により,明るく光っていた。
しかし,その光景は散々なものであった。
便器やドア,洗面台などの設備が破壊されている。
さらには,グレイドがそこにおり,壁に座り込んでいたのだ。
誰かと戦っていたのか,傷だらけになっていた。
おまけに腕が負傷しており,剣がまともに持てない状態となっている。
グレイド「おぉ・・,チビ共かぁ・・。」
春美「グレイド! ここで何があったの?」
グレイド「ハハハ・・ 俺は雑魚と戦っていたんだ。
でもさ・・ 思ったより相手は強くてな・・,それで油断してやられた。
俺の想像を覆した格好だ・・,お前等も気を付けた方がいいぜww。」
春美「あらあら・・。 それで戦った相手は何処に行ったの?」
グレイド「何故か戦うのを止めたんだ・・,それで何処かへ行った。」
春美「きっと途中で飽きて止めたかもね・・。 ・・とにかく,グレイド!
この街を襲った時に変な化け物を送り込んだよね。 誰が作ったの?」
グレイド「んなもん知るか! 俺はあの方の命令で
お前を始末に此処に来ただけだ!
あんな化け物とか俺は知らんぞ。」
春美「えぇっ?」
グレイド「まさかこんな事になるなんてな・・。」
ゴゴゴゴゴ・・・
修平「・・?」
3人は上を見上げた。 トイレの天井が揺れ響いていた。
やがて揺れが止まりだした・・その瞬間だった。
天井に斬激の様なものが丸い円を描く様に斬り出された。
ドドーン!
天井の丸い部分が崩れ落ちた同時に,清掃員の姿をした狂人が降りてきた。
着地した直後,修平と春美に向けてスクイージーで回しながら切掛かる。
二人は咄嗟の判断で何とか避けられた。
狂人「ヘヘヘ・・ 中々やるな。
大声が響いたから,再び戻ってきたが,ガキが増えている様だなww。」
修平「もしかして,アンタはグレイドと戦っていたのか・・?」
狂人「ん~? まぁそうだが・・・。」
この狂人がグレイドと戦っていた。 グレイドを倒した事から,
今までとは比べ物にならない強さを持っている事が分かる。
狂人「にしてもお前等・・,威勢があるな。
ちょっと俺と勝負しろ! そして俺を楽しませてくれぇぇ! (襲い掛かる) 」
春美「相当,興奮気味の様ね。」
修平「病院でこんな奴と戦うなんてな・・。」