~ 井戸の底の奥・滝の前の橋付近 ~
修平「まさか,井戸の奥に滝があるとはな・・。」
春美「という事は此処の世界の人間でも,此処は知らない訳ね。」
??「その通りね。 私以外誰も此処は知らないですものww。」
『まさか!?』と思わんばかりに,二人は声の主の方へ向くと,
滝の右上の崖の上に幸江の姿があった。
幸江(??)「生きて此処まで来れるなんて,何て偶然かしら。
でも,これ以上は進ませないわ。」
幸江は右手で修二達の方へ指差した。 すると,橋の奥の方から・・
ズン! ズン! ズン! ズン!
重苦しい振動音が響いてくる。 奥の方は暗くて何も見えないが,
どうやら大きくて何かが此方へ向かって来る様だ。
やがてその振動音が高くなると共に,その姿が徐々に現した。
その大きい何かの正体は仮面を着けた赤い鬼の様な怪物だった。
鬼の様な怪物が現れると,幸江は微笑みながら,修平達に背を向け
そのまま向こうへ去っていった。
鬼の様な怪物「ココカラ先ヘハ行カセンゾ!!」
それを言うと,怪物は持っている鉄のこん棒を振り回しながら,
修平達に襲い掛かってきた。
修平「鬼さんが本気で俺達を殺しに掛っている」
春美「だよね。 でも,こんなところでは・・。」