~ ダムの上 ~
修平「ここがダムか・・。」
修平はダムの上の柵から,下を覗いた。 約80mのある堤高を持つこのダムは,
高所恐怖症を抱く人にとっては,立つだけで震えてしまう。
春美「あれを見てっ!」
修平は春美の指先の方へ振り向くと, 向こうに雄吾がフラフラと歩いていた。
ドォーーン!!
雄吾は片手を砲の形状に変え,地面に向けてビーム砲を何発か放った。
当てた箇所が砕け,そして周囲にヒビが入る。
何を思ってこんな事をするのか不明だが,ダムを破壊しようとしているのは確かだ。
修平「コイツ,とち狂っている!」
春美「止めなきゃ!」
決壊を恐れた二人は,急いで雄吾を止めようと走った。 それに気付いた雄吾は
片手を二人に向けてビーム砲を発射した。 その行動に二人はビームを避けた。
二人が避ける行動を見た雄吾は憤怒した表情で睨み付け・・。
雄吾「・・・失・・せ・・ろ。」
修平達は雄吾が自分達の目の前で初めて喋りだした事により,やや驚きの顔だ。
春美「喋った・・」
修平「 聞く耳を持たずか…,可哀そうだが力で食い止めるしかない」