~ 大学・別棟内通路 ~
ロボット研究室にも探ってみたが,未だに彼を見つけられなかった。
高男「奴が見つからないな・・」
男性「ちょっと君・・」
高男「うぉっ・・ 一瞬ロボットかと思った」
男性「私はこう見えてロボットだとは,余程神経質だろうな君は。」
高男「アンタも逃げ遅れているのか・・? えらい無神経そのものだが」
男性「私はこの大学での研究データを守るために此処に入るんだ。
逃げるより,データを持ち出して逃げた方が良いと思うがね」
彼の前に現れたのは大崎という男性教授。
ロボットの暴動が起きても,データを守りたい一心で,此処に残っている様だ。
高男「おいおいそれは幾らなんでも・・,アンタは逃げた方が」
大崎「君も逃げた方がいいんじゃないのか? しかし,君の目を見ると
何かの目的で逃げる訳にはいかない様に感じるんだが・・,何故?」
高男「彼を追っているんだ? 金髪で濃い水色のコートとジーンズを着用した若い人を・・。
何か知っているみたいなんだ。」
大崎「あぁさっき,やるべき事をしている最中に後ろから通り過ぎた男がいたんだ。
ひょっとしたら,君が探している男の事かもしれんな
高男「分かった,ありがとう。 もう一度言っておくけど,
そろそろロボットの激化が増す前に逃げた方が先決だね。」
高男は大崎の後を置いて,先へ行った。
大崎「彼を追うのに必死だな。 まぁいい・・」
~ 別棟・出口の橋 ~
高男「教授の言うとおりだと・・,もう外に出てしまったぞ」
青年「おぉ~,来たか来たかww」
高男「その態度・・,まさか君がやったんじゃないだろうな?」
青年「俺がこれらをやったと思ってる?
そうだよ・・ 俺だよ。 俺!」
自らがロボットの暴走の犯人だと明かした。
その言動は明らかに狂気に満ちていた。
高男「どういう事だ?」
青年「俺は貢献するために歩んできた。
だが今は俺にとって貢献なぞクソ喰らえだ!」
高男「・・・・。」
青年「アンタもこの橋のとこで死にな!」
そう言うと,橋の下から翼竜型のロボットが出てきた。
高男「貢献・・・,それを聞くと何かを思い出す」