〜 イベント会場 〜
大型ロボット「ギギギギ・・・・(機能停止」
デイズ「ほぉ・・,思ったより強いじゃんお前。
あの赤い帽子を被った奴と足並ぶんじゃね?」
高男「話は変わるが・・・
・・俺はやっと君の過去の貢献を思い出したよ。 あの時の君は凄かった・・」
高男は自分の過去を語りだした。
= = = = 事件から1年前 = = = =
1年前でもRB技術工芸大学で技術のイベントを行っていた。
当時の俺は技術の審査員としてそのイベントに出席をしていた。
審査を終わった俺は,一寸見回りに会場内を歩き回っていた。
作業用とか福祉,土木,警備など街にとって約立つものが多かった。
安全性やデザイン,コスト面ではこの大学が優れていたかな・・・。
俺は喉が渇いたから,自動販売機で何か買おうと近づいた。
金を入れようした時,右から別の人が金を入れようとしていた。
別の人が俺の姿を見ると,入れるのを止めた。
そして,にこやかな顔で『どうぞ』と譲ってくれた。
彼は結構優しかったから,俺がお先に入れるは何だかなぁと思い,小笑いで断った。
しかし,彼は一目散に自動販売機から立ち去った。
企業の人を見ると,此処の学生は余程頭を下げてしまいそうな性格なのかなぁ・・。
俺は性格とかどうとか関係ないけどなぁ・・。
コーヒーを飲み終えたところでロボットコンテストの結果発表が始まった。
コンテストで1位に輝いたのが,あの自動販売機で俺を譲ろうとした人だ。
優勝した人の名前はデイズ・バージー。
その後,彼に会い,優勝を祝った序でに握手もした。
俺は『うちの会社で働かないか?』と尋ねた。
そして彼は『ちょっと,恥ずかしいので考えておきます。』と・・。
あの時の彼は未来へと貢献する人物になる筈だった・・。
= = = = 回想終了 = = = =
高男「今の君を見て複雑な思いをしたよ・・。」
デイズ「そんな事を言って,俺が改心すると・・?
そんな馬鹿が入るもんだなぁ〜ww」
高男「俺は今の君に手加減はしないぞ! さっさと止めるんだ!」
デイズ「フン! こんないい時に止められるかよ!
これからなぁ,俺にとって最高のイベントが始まるんだよ。
向こうの基地でなっww。」
デイズが指を刺した方向には,検問所があった。
それ以外のところでは針金を巻いた厚いフェンス覆っていた。
検問所のゲートの先にあるのは軍事基地の入り口だ。
高男「おい! これ以上やったら,君は・・!」
デイズ「言っただろ! 犯人になる前から俺の人生は
崩れているんだよ。 一度崩れたら,
俺は死人になったもん同然の事だ!」
そう言うと,彼は軍事基地へ向かった。
高男は彼を追いかけようとする。
しかし,後ろに気配が感じたのだ。
人型ロボット「ウガアアァァァー!」
高男は後ろに振り向いた。
そこに鉄パイプを持った
人型ロボットが殴りかかってきた。
高男「・・!?」
ブン!!
振り向いた際の一瞬だったが,咄嗟の行動で右に避けた。
そして隙が出た人型ロボットを背負い投げで破壊した。
高男「コイツは会場で飾っていた警備用のロボットじゃないか!」
そのロボットは黒い帽子に黒い服を着用した人間の姿に近いロボット。
正男が見たら,あの組織の首領を思い出しそうなものであるが,
人間社会に溶け込める様,性格の設定により常に穏やかな表情にしている。
つまり人に優しい(?)警備用人型ロボットという事だ。
しかし,今ではデイズが起こした暴走で
温和だったものが狂気に変貌してしまったのである。
高男「コイツのお蔭で距離が大きく離れた。 俺も急いで行かないと!」
高男は急いで,逃げた先である軍事基地への突入を決行する。
そしてデイズがその基地へ逃げる目的には
"最大のイベント"とも言える象徴の訳があったのだ。