危険兵器「At the degree When I can win?」

 

 

危険兵器は巨大な黒の球体を作り出し,下にいる高男に目掛けて投げた。

 

 

高男「今だ!」

 

 

高男は前転して避け,黒の球体が着弾して爆発をした衝撃で高く飛び上がり,

自らの両足で危険兵器の胴体にしがみ付く。

 

 

危険兵器「!?」

 

 

高男「これで終わりだ!」

 

 

グサァァッ!!

 

 

高男のスタンガンで危険兵器の両目に刺した。

 

 

危険兵器「グオオォォォ!!」

 

 

危険兵器の内部がスタンガンから流した電気で

全てのシステムが混乱する。 そして高男は”効いた”と確認すると,

直ぐに床の上に飛び降りる。

 

 

危険兵器「I was defeated I For what Were you born?

グワアアアアアアアア!!!!

 

 

ドゴォーーーーーーン!!

 

 

機体内部の衝撃によって,爆発が起きた。

爆発が消えた後,そこに危険兵器の姿そのものが消し去った。

 

 

これで全てが終わったのだ・・。

しかし改心出来なかったデイズの命は戻らなかった。

 

 

高男「これで終わったみたいだな。 だが俺はデイズを止める事は出来なかった・・。」

 

 

高男は上の床から下の方へ降り,この部屋から出ようとした。

だが,鉄の扉の前で足を止めた。 再び背を向け,この場所で最後の一言を放った。

 

 

高男「元気でな・・。」

 

 

そして,危険兵器の保管庫から後にした。

 

 

 


 

 

〜 基地の外 〜

 

数十分は掛かって,ようやく外に出られた高男。

上空を見上げると,当たりは夕焼けで染まっていた。

再び顔を下ろすと,ミリアが此方へと駆け寄って来た。

 

 

ミリア「無事だった様ね。」

 

 

高男「あぁ・・,結局彼を止める事は出来なかった。

だが安心してくれ,俺は危険兵器を食い止めた。」

 

 

ミリア「それは良かったわ・・,貴方が基地の中に入っている間,

警察が駆けつけに来てくれて,暴走ロボットを破壊してくれたわ。」

 

 

高男「ようやくか・・,これで悲劇は終わったみたいだな。」

 

 

ミリア「えぇ,それに怪我をしている人もいるけど,大学にいる皆は無事よ。」

 

 

高男「あぁ,それも良かったみたいだな・・。 さて ミリア,俺は疲れたみたいだ。

何処かで飲みに行こうや・・。」

 

 

ミリア「貴方も怪我をしているみたいけど・・,まぁいいわ。」

 

 

二人はこの大学を後にした。

技術を競い合う大学のイベントで突如襲い掛かった悲劇・・,

高男の咄嗟の行動で短時間で幕を閉じたのである。

 

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 

〜 基地最下層最深部・危険兵器保管庫 〜

 

誰もいない筈のこの部屋で,一人の白衣を着た男性が,

デイズのノートパソコンの破片が散らばっているところに近付いた。

 

 

その男はしゃがみ込み,一つの破片を手にする。

 

 

その破片はノートパソコンのCPUであった。

他の内部の機器は粉砕していたが,

CPUだけは粉砕されておらず,むしろ無傷であった。

 

 

男はそれを拾い上げると,自らの口が開く・・。

 

 

???「これが彼が作った暴走プログラムか・・。 面白い・・。」

 

 

そう言うと,CPUを服の中に仕舞い込み,小笑いをしながらこの部屋を去って行った。

 

 

これで,暴走ロボットに関する事件が

また起きる可能性が出てしまったのである。

 

 

THE CYBER ERROR  

 

THE END

 

 

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