~ ??? ~
ここはとある一室。
大理石で出来た床と壁が部屋全体を覆い、外の太陽の光が照らす巨大な窓があった。
その窓の前に一人の男がスマートフォンを手にし、それを操作すると、機器の画面に地図が映りだした。
その地図の至る場所に赤い斑点が付いている。 何かの印だろうか・・・?
男はさらに操作を続けると、今度は衛星写真が映りだす。
その写真は下山市の街全体のものだった。 彼は街の状況の把握したかったのである。
衛星写真を拡大すると、道路に走っている男の姿が映っていた。
彼の顎に手を当てながら、顔を下に傾きだす。 考え事をしているかの様だ。
???「・・・この男は何者だ? 気になるな。 あの手で聞き出すとするか」
その男の事を知りたがっている。 一体、どの様な方法で聞き出すのだろうか?
尚、そこに映っていた男の正体は、何と和郎を全速疾走で追う力彦の姿だった!