ストーリー

~ 稲荷大社 ~

 

今回,相手にする敵は前と比べ一段と強力性が増し、特に俊敏力に優れており、

周囲を回りながら回転ジャンプを繰り出し、力彦を翻弄させる。

ロボットの生意気振りを感じ、終始イラついていた力彦だったが、反撃の兆しが見えてこない。

 

 

力彦「仕方ない、こうなったら荒業を行くしかねぇ!」

 

 

反撃は今のところこれしかない、そう覚悟した力彦は両手を広げ、自分の胴体をロボットに曝け出す。

それを感知したのかロボットは一瞬で彼の目の前に着地した。 そして、彼の腹に高速のパンチを繰り出そうとした。

 

 

力彦「捕まえたぜ!」

 

 

力彦は両手でロボットの頭部を掴み取る。 ロボットは離せと言わんばかりに、彼の腹にパンチを与える。

だが彼の両手は常に抑え続けていた。 ロボットの頭部を左右にグイグイと揺らしながら引き千切ろうとする。

ロボットは只管、腹にパンチをし続ける。 余りの痛さに激怒した力彦は膝キックで反撃する。

 

暫くこの状態が続いていたが、ついに終止を迎える。

 

 

ブチチチ ボーン!!

 

 

ロボットの首部分から火花が放った。 力彦はロボットの頭部を両手で?ぎ取ったからだ。

胴体はその場で倒れると、首部分から液体が流れ出した。

 

両手で取ったロボットの頭部をイライラしながら見詰める力彦。

 

 

力彦「お前もその辺の銅像と一緒に黙ってお稲荷座りしていりゃ良かったものの・・・」

 

 

そう吐き捨てると,ロボットの頭部を離し、片足で隅っこに向けてサッカーの様に軽く蹴り飛ばした。

周囲の殺気が治まり普段の静粛さを取り戻した後、力彦はそのまま城への近道と言われる登山道の入り口へ向かっていく。

 

 

ボーン!!

 

 

同時に隅っこからと爆発が引き起こした。 それはロボットの頭部が地面に落下した衝撃で暴発した為である。

 

 

~ ??? ~

 

再度、場面は謎の男がいる部屋へ移る。 その男はスマートフォンの画面を見詰めており、画面には

力彦が狐型ロボットを破壊するところが映っていた。

 

 

???「優れたマシンも鉄の塊か・・・。 これで,目標を達成するのはそう遠くは無かろう」

 

 

スマートフォンを机の上に置くと、男は両手を重ねて頷き、時を待ち続けるかのよう

唯、只管その場に座り続けた。

 

 

???「やはり、私にとって彼は価値のある存在だ」