ストーリー

 

~ 城内 ~

 

城門を潜り抜け入城した力彦は,上階をし続け最上階に辿り着く。

最上階は大広間という部屋があり,そこに名立たる武将が居座っていたとされる。

 

だが、そこに居座っているのは暴走ロボットの放出の張本人,和郎が一段上の段差の上で胡坐座りをしていた。

 

 

力彦「てめぇ,殿様になったつもりか? 決戦の刻なのによ」

 

 

殿様気分を満喫している和郎を見て呆れる力彦。 和郎はやっと来たかという思いでその場から立ち上がる。

 

 

和郎「ついに来たか,余りにも遅かったから草臥れていたぞ」

 

 

余裕そうな表情を浮かべながらそう応えた。

 

 

和郎「さて,外の空気を吸いに行こうか? この部屋じゃ,漢同士が此処で張り合うにはちょっと物足りないからな」

 

力彦「あそこで迎えるのか? いいぜ,それならお似合いだぜ」

 

 

力彦は決戦の指定場所の打診を快く受け,和郎から案内される事に・・・

 

 

~ 天守閣・屋根上 ~

 

和郎に連れて来られた場所は天守閣の屋根の上だった。

ついに二人は城の天辺にいる事になり、ここで決戦を迎える事になる。

 

 

和郎「力彦よ,家族や友人に遺言のメールをしておいたか?」

 

力彦「してねぇよ。 それに、両親は他界している」

 

和郎「ふっ,緊張が和らいだかと思ったら気分を濁してしまったな」

 

力彦「まぁどうって事ねぇが,俺のエンディングは遺言出して絶たれるじゃねぇ。

お前をコテンパンにする事が俺のエンディングだ!」

 

和郎「果たして,お前の結末は如何なものなのか・・・」

 

 

そう言うと,和郎は浮遊し始めるのと同時に刀を抜き出していく。

それに向けて,戦闘の構えを取る力彦。

 

 

力彦「戦ってみりゃ分かる。行くぜ!」