~ エルズが創造した電子空間 ~
二度も相手に猛烈な打撃を受けたが,自らの信念の下に激闘する力彦。
相手の拳法,飛び道具に多少苦難されるものの,次第に慣れ相手の動きが読めるようになると,
形勢不利であった彼に徐々に有利を与えられる。 そしてついに…
エルズ「ぐおぉっ!」
反撃の機会を捉えた力彦の拳によって吹き飛ばされたエルズはそのあま後ろのガラスに叩きつけられる。
ガラスは衝撃でバリーンという音を発しながら粉砕する。
凄まじいダメージを受けたエルズはふらつきながらも何とか立ち上がる。
力彦「アンタの言い分には正しいが,俺の車を壊す様な惨いやり方じゃ到底受け入れねぇな…」
エルズ「ぐっ それでも私の理想を共鳴してくれなかったのは残念だ。
最早,最終手段を使うしかない」
力彦「何っ?」
最終手段… 何だそれは? エルズにそう問おうとした矢先。
ゴゴゴゴゴ・・・・・
突如,部屋中が響き渡ると,部屋を覆う壁や天井が剥がれ一気に砕け散る。
力彦「何てこった…! エルズ,お前は一体何をしたんだ?」
エルズ「言っただろ? 最終手段を使ったんだ。 アレを見るがいい」
力彦はエルズが指刺した方向へ振り向くと,そこに一際大きい球体のガラスを載せた巨大な装置が設置されていた。
球体ガラスの内部に"何か"があり,それが力彦の目に映る。
球体ガラスが光り出した瞬間,ガラスが割れて周囲に悲惨,同時に"何か"が飛び出した。
"何か"の正体は全身水色の半透明の生命体であった。
エルズ「あの球体の中は私が作り出した最終兵器が眠っている。 あれが目覚めれば,理不尽な世の中を変えてくれるのだ!」
力彦「何っ! 俺がここへ来るまでに戦ってきたロボットよりももっと最悪な物なのか? だったら,破壊してやるよ」
エルズ「やってみるがいい! 君の信念で打ち砕けるのであればな!」
力彦「あぁ,やってやるさ。 お前の間違った理想を食い止めてやる」
そう宣言した力彦は,半透明の生命体に近付き,そして対面する。
力彦「御目覚めのところ悪いが,直ぐにおねんねさせてもうらぜ!」