~ 道路 ~
高速道路でのペットモンの戦いを終えた正男は再び、地上へ舞い降りる。
正男「このぐらい減らしたら、後は静まり返る筈だ。」
???1「フハハハハハッ!! さすが、超人と言われる程に相応しい者よ!」
正男「・・・? 貴様は誰だ!!」
横転した自動車の上に白いスーツに水色の帽子を被った男が立っていた。
その男の下には二人の若い男女がいた。 3人共、不気味な笑みを浮かべている。
???1「フフフ・・、俺達はフレイム団のリーダーと言っておこうか。」
正男「フレイム団・・・? まさか、あの自称ペットモン保護団体か。」
フレイム団とはペットモンの保護を目的とし、最近出来たと言われる愛護団体だ。
しかし、ペットモンやモンスターは
人間より優れた存在という偏った思想を基に、
闘技場の妨害を起こす等、迷惑行為を繰り返していた。
それが徐々にエスカレートしていき・・。
ついには数日前に、ペットモンショップや闘技場を
放火を起すという犯罪とも言える行動を取ったのだ。
これを機に警察が裁判所に逮捕状の請求を取ったばかりである。
正男「成る程・・。 だから、ペットモン達を暴走させたんだな。 どうやってやったか知らんが・・。」
フレイム団のリーダー「ほぉ、鋭い洞察力だな。 その通りだ。
我々の信条と思想を得られぬ人々に思い知らせたかったのだ。 多少強引だったが、これはこれの為にある。」
正男「理屈が分からねぇ・・、やっぱ、てめぇらの様な気違い自称団体のせいで、
ペットモンの大会を滅茶苦茶にしてよぉ・・。 これじゃあザトシやクリスが黙ってらんねぇし、
お前等の顔を見たら、お陀仏になっているだろう。」
フレイム団のリーダー「お前が何を言おうが、我々の立場は変わらん。
それにお前は、我々の行いを邪魔したな。 お前が特に目立っていた。
だから、我々の恐ろしさを知らしめる必要がある。」
そう言うと、男は指でピンと音を鳴らした。 すると、上空から暴走状態のセンクウザが
降下していき、正男の方へ迫って行った。
正男「こんな展開が来るとは・・。 (構える)」