~ 火山の頂上 ~
正男達が乗るヘリが麓に着地した頃、ドラゴンらしきものが火山の頂上へ上がって行った。
ドラゴンらしきもの背中に、フレイム団の主要メンバー2名が乗っていた。
火山の頂上まで上がると、火口の淵に簡素な砦が建てられていた。
二人を乗せたドラゴンらしきものが砦の通路に着地する。
フレイム団のメンバーC「まさか撤退の形で、仮のアジトを手放すとはね。」
フレイム団のメンバーCの一言により、
STAGE9のフレイム団のアジトは仮のアジトに過ぎなかった。
この火山の頂上にある砦こそ、彼らの本当のアジトである。
フレイム団のメンバーB「とは言え、またこの熱いところに逆戻りするのか。
本来の居場所だったら、快適なところだったんだが」
ドラゴンらしきもの「おいっ、軽い不満でもあのお方が俺達を見ているかもしれんぞ。」
そう言いながら、ドラゴンらしきものが徐々に小さくなると共に変形、やがて人間の形になった。
その姿は何と、フレイム団のリーダーだった。
フレイム団のリーダー「まず、麓で待機している配下の確認を行うぞ。」
~ 王座らしき部屋 ~
部屋の中心の台座の上に、一つの闇のオーブが置かれている。
フレイム団のリーダーがそれを両手でかざした。
すると、オーブの上部から黒い光が放った。 その光に映像らしきものが映りだす。
これが監視映像みたいな役割を担げている。
フレイム団のリーダー共はさっそく、その映像を見た。 そして直ぐに彼らは驚いた。
今流れている映像は麓で正男達3人が配下共を倒している場面だからだ。
フレイム団のリーダー「意外だな。 奴等とは縁があるみたいだ。」
フレイム団のメンバーC「でも、どうして居場所を分かったのかしら。」
フレイム団のメンバーB「んな事はどうだっていい! 俺が倒してやる。」
フレイム団のリーダー「おい待てっ・・ 止めはしないが、
お前の包帯顔でちょっと不安が感じるんだが。」
フレイム団のメンバーBの姿は顔面と身体のあちこちに包帯が巻かれていた。
仮のアジトで強化薬で凶暴化したダークピカチーに半殺しを食らったのが大きな一因である。
フレイム団のメンバーB「あぁ大丈夫だ。 こんな姿になろうが、力は十分整っている。」
そう言うと、呪文のような言葉を放ちだした。 すると、メンバーBの下に魔法陣が浮かび上がり、
そこから闇の光が放つ。 その光が彼を包み込むと、光が消えた。 そこに彼の姿はいなかった。
フレイム団のメンバーC「魔術師なのに相変わらず丈夫な身体の持ち主ね。」
フレイム団のリーダー「まぁな。 しかし、奴め・・、
ちゃんとした薬は作れなかったのか・・?」