~ 洞 窟 ~
久島「何だあれは? 洞窟とは思えない造りをしているな。」
久島が指差したのは、少し上のところに、灰色のレンガで作られた入り口があった。
これはどう見ても、人の手で作ったと言っても良いであろう。
正男「あれがアジトの入り口ってとこか・・。」
正男達が入り口のとこへ移動するが・・・
???「そうはさせないわ!」
何処からともなく、黒い雷が正男達の方へ飛来する。
バリバリ音に早く気づき、それを素早く回避する。
正男達は飛来した方向へ再び振り向くと、
黒いドレスを着た女が燃え盛る溶岩の上に浮遊していた。
久島「なんだ、あの女! 浮いてるぞ・・」
正男「こいつ、街で会ったメンバーの一人だ。
こいつも只者じゃなさそうだな。」
フレイム団のメンバーB(???)「入り口まで難なく辿り着けたみたいね。
でも残念って言いたいところだわ。 何せ、外へお払いになる破目になるから。」
山下「大人しい割に随分と気分が良いな。」
久島「ここは俺の出番だなww」
久島は狩猟銃の先端をポンポンと手の上に叩きながら、
フレイム団のメンバーBに近づこうとする。
・・・すると、突然! 久島の足元から黒い穴が出現。
そこから、黒い手が飛び出し、
久島の下の”大事なところ”を
ダイナミックに揉みまくる!!
久島「うおおおおぉーーっ!!」
”大事なところ”を揉みつくされた久島は、極度の痛感に跪いた。
正男「”おにぎり”の次は黒い手だと・・。」
フレイム団のメンバーB「貴方みたいなチャラい男には、これがお似合いよ。
私が一番相手にしたいと思うのは、そこのゴーグルを付けた軍隊さん。 貴方よ。」
”ゴーグルを付けた軍隊さん”というのは山下の事である。
山下「俺っ?」
自分に指差す山下。
フレイム団のメンバーB「優秀な軍隊と言われているらしいけど、
事件に関わる人物の中では一番地味な印象が強いわね。」
山下「悪かったな・・。 まぁいい、俺と戦いたいなら、
望むところと言っておこうか。」
フレイム団のメンバーB「ウフフ・・、威勢が良いわね。」
そう言うと、片手を上げるフレイム団のメンバーB。
山下の背後に黒い手が飛び出し、山下の服を掴む。
山下「うおっ!!」
山下を持ち上げると、黒い手は向こうの岩場へと投げ込んだ。
岩場に転ぶ事なく、上手く着地する山下。
山下「強引なやり方をするんだな。 アンタという奴は・・」
フレイム団のメンバーB「ウフフ・・。 私はマリネ。
仲間から大人しそうに見えるけど、その気になれば、
チャラい男のように酷い目に合わせる事だって躊躇い無しに出来るわww。」
山下「うーわ、俺がこんな女と相手にするとは・・。
生まれて初めてだよ。」