ストーリー

 

~ 火山地帯 ~

 

マリネ「あらあら、どうしたの? こっちへ撃ってみなさいよ。」

 

 

山下「くっ!」

 

 

魔法で地面の黒い穴から出てくる謎の手の妨害で、

自身の武器を上手く、相手の標準に定まらなかった。

 

 

山下「しまった! ぐわあっ!」

 

 

だが下から振り払う黒い手を飛び越えた直後、飛び越えた先に出た黒い手に

顔面を叩き込まれ、吹っ飛んだ。

 

 

山下「 ( くそぉ・・、俺が危険に晒されるなんて・・ ) 」

 

 

そのまま、地面に仰向けの状態で着いた。

 

 

山下「 ( あの時、正男に注意を言う必要なんてあったかな・・。 ) 」

 

 

軍人である彼は、超人である正男に、民間人として扱い、注意を促す立場であった。

しかし、彼は超人ではなかった。 しかも、、魅惑で暗黙の漂う女性に

呆気なくやれてしまった。 この二つの負の要素に、

自分は余りにも情けなく感じてしまうのだった。 放心になり掛けになった彼はこのまま、

マリネが放つ黒い手によって討たれてしまうのだろうか・・

 

 

正男「何やってるんだ! このままじゃ、死んでしまうぞ!」

 

 

正男の掛け声で一瞬、我に戻った山下。

だからと言って、このまま死ぬ訳にはいかなかった。

国会自衛軍の一員である彼は街の平和の為の使命がかかっているからだ。

その事を思い出し、気を引き締める。

 

 

反撃を伺いたいが、何か良い方法はないのだろうか?

そう考えている討ちに、山下の視線にある物を見詰めた。

一瞬、閃いたのか、ある物に向けて身体を仰向けのまま、

自身の武器、ロケットランチャーを撃ち出した。

 

 

ある物とは洞窟の天井に付いていた氷柱状に垂れ下がっている鍾乳石の事である。

それをロケットランチャーの弾丸で当てた。

 

 

付いていた鍾乳石が弾丸の爆発と衝撃で崩れていく。

落下地点はマリネがいる岩の上だった。

 

 

マリネ「なっ!」

 

 

落ちてくる鍾乳石に驚き、浮遊魔法で岩から離れるマリネ。

既に起き上がった山下はその隙を狙い、ロケットランチャーで4発ものの弾丸を発射した。

 

 

マリネ「くぅっ!」

 

 

マリネは片手で4発の弾丸を打ち止めた。 

しかし、爆風の衝撃で自身の片腕の筋肉が響いた。

相当負担が掛かったようである。

 

 

マリネ「相当やり手があるわね・・。 今回は見逃してやるわ。」

 

 

マリネは片手を押さえながら、黒い光と共に消え去った。

 

 

山下「ふぅ・・、死にかけたぜ。」

 

 

山下は正男と久島がいる岩場へ飛び移る。

 

 

久島「大丈夫だったか? 倒れたまま動かなかったから、

骨が折れたんじゃないかと・・」

 

 

山下「心配ない。 ちょっと、気が動転しただけさ。」

 

 

3人は灰色のレンガ造りの入り口の飛び移り、真のアジトへ突入した。