~ 砦・屋上 ~
階段を登り、屋上へと入り込んだ正男達。 最後の段差を上り切ると、
そこに赤い絨毯があり、それが奥の方まで敷かれていた。
正男「アジトにしちゃあ、こんな豪華な物を・・。 来客向けか?」
???「ここじゃ、素気が無いから、敷いただけだよ。」
山下「むっ! この声は!」
先に山下がその声に気づいた。 声の主はフレイム団のリーダー。
正男達が彼の声を発した方向に振り向く。 振り向く先は天井の方。
見ると、フレイム団のリーダーが、両腕を組みながら、正男達を見下ろすように
浮遊をしていたのである。
山下「なんだ・・? 浮いているぞ」
久島「本当だ! ほっぺたを抓ったら痛いぜ・・、これは夢じゃねぇ。」
正男「驚いたぜ・・。」
フレイム団のリーダー「俺達の正体を知っても、果たしてそれが、
この世界に周知するかどうかだ!」
そう言うと、フレイム団のリーダーは降下し始め、やがて地面に着いた。
フレイム団のリーダー「ここまで来たお前達を見ていると、やはりこの世界にも、
面白い力を持っていると改めて感じさせたよ。 だが、そうはいかないぞ!」
そう言うと、片手から火球が正男の方に放った。
正男「うぉっ!(避ける)」
フレイム団のリーダー「特に正男がな・・。何せ、この事件の中で
かなりの活躍をしていたからな。 だが、何れにしよ、消さなければならぬ存在。
来い、正男! ここでお前を消し去ってくれる!」
正男「 ( 訳が分からん・・、しかも俺を消すだと?
何なんだ? 自称保護団体とは思えない・・。 ) 」