〜 雪原・洞窟 〜
氷鳥の大型ペットモンをど根性の腕前で倒したザトシ。
ザトシ「ヘヘッ・・ どんなもんだい!」
尚、本来は自身のペットモンで戦わせるつもりだったが、
全部興奮して逃げてしまったのである。
ザトシ「さて、コイツをペットモンボールの中に入れ・・・」
「ザトシイイィィーー!!!」
ザトシ「むっ・・ この声は・・。 ( 後ろを振り向く ) 浩二じゃないか!?」
後方からやって来たのは、正男の弟 浩二 である。
浩二「ハアハア・・、何とか無事みたいだったね。」
ザトシ「それにしてもオメェ・・ 焦ってねぇか? お前らしくないんだけどよ・・。」
浩二「ザトシ、今はどういう状況なのか知らないの?
各地でペットモンやモンスターが突然凶暴化して暴れているんだよ。」
ザトシ「この日からか? 俺は朝から出て行ったから、分からなかったが・・。
お前も何処でそんな事を知ったんだぁ?」
浩二「僕がレンタルビデオ店でDVDを返した後、家に帰ったんだよ。
でも、そこに正男がいなかった。 代わりにテーブルの上に書置きがあってね・・。」
ザトシ「その書置きが今起きている事を書かれているのか・・。
後から来た方って奴か・・。」
浩二「とにかく無事で良かった。 凶暴化の事は此処も例外じゃなかったからね・・。
昨日、ザトシが此処で珍しいものゲットしに行くって言ってたから。」
ザトシ「俺の事を心配してくれるとは・・、まぁ過剰な心配はよせよww。」
浩二「とにかく、ザトシ! ちょっと協力してくれない?
凶暴化が起きた原因かなと思われるところを見つけたんだ。」
ザトシ「あぁ? 原因と思う場所・・・。 何が何だかちょっと分からねぇが、
まぁ協力してやるよ。」
二人はこの洞窟を後にした。
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〜 ??? 〜
モニターのある部屋の中にて・・
???2「くそっ! 凶暴化が起こしたところ全て、奴等に抑えられた!」
???1「奴等も中々のものだな。 だが、あの機械がある限り、何度でも起せるww。」
???3「こんな事、いつまで続くの? 何だか退屈になってきたわ。」
???2「もうそろそろいい頃じゃね? この世界の情報の収集も整った頃だしな」
???1「うむ・・、俺も長い時間ここに入るのも飽き飽きしてきた。
折角だから、あの街で愚か者達に挨拶に行こうではないか。」
???2「おぉそれはいいじゃないか。 アイツ等の反応が見ものだぜww。
ところでさ、あの機械が再凶暴化したペットモンの大群はどうなっているんだ?」
???1「今頃、あの街へ入り込んでいるであろう。」
???2「ようしっ 奴等の街へ行くぞ。」
???3「亀に噛まれないように注意しないとね。」
この事件の本当の戦いは、日が沈んだ頃から始まるようだ。