ストーリー


~ 下水処理場・施設内部 ~

電極棒を持った巨人が現れた事で厄介ごとを避けようと施設の中を潜り抜ける少年であったが、
そこである物を見つけ、動いていた足を止めた。

薄気味悪い薬品の入った缶がこの広いフロアの中で敷き詰められ、高く積み上げられているのだ。
以前、下水処理場で社会見学を経験した少年にとっては見た事もない代物だ。

真水にするまでの流れは知っている。
下水を浄化する為の消毒薬では無いとそう捉える少年。

怪しいと見るが、主観に過ぎず危険であるという根拠は今のところの無い。

ただ、疑わすべきは処する。 
そういう思念が強くなった少年は処分する事に決める。

しかし、彼が積載した薬品に近づいたその時…


ドゴォーーン


轟音と共に建物の壁が壊れた。 
壊れて出来た穴からあの巨人が現れた。
雄叫びと共に少年に向けて電極棒を地面に叩きつけた。
すると叩いたところから、電流が発生、それが少年に向けて直線に流れ出す。

少年は驚いたが、電流から避けた。

どうやら巨人はこの薄気味悪い薬品を護っていたようだ。
厄介ごとに巻き込まれたが、自分が選んだ結果だ。
そうなった以上、少年はあの巨人と戦う事を決めた。 
スコップを強く握り締めて…