発電所に乗り込んだ少年と警官隊。
「君は俺たちを助ける事が出来る程、経験や能力を備わっているが、
だからと言って油断したり気を抜いたりするのは禁物だぞ。
まぁ分かっているかもしれないけど、この先でその力で解決出来ない事があるかもしれないんだ。
だが、そんな時があっても前も向かなければいけないんだ」
少年に説法する警官隊。
「本当なら、この大きな状況に関わるのは大人の仕事なんだ。 なのに、君は大きな状況に関わされている。
もっとこの街が良くて頼れる大人が沢山いたら、君はこの街の外へ逃げる事を選べた筈なんだ。
…すまないな少年」
衰退を抑えているとはいえ街の財政は依然として厳しい。
治安に掛ける予算や人員も限られている。
この悲しい事情が少年を戦いの方向へ進んでしまったのだ。
「…そうか、別に気にしていないのか。 君は心も強いんだね。
それなら、何とか乗り越えられそうだ」
会話を交わしながら操縦室への探索は続く。