ストーリー

幸江を追い、木々で覆われた道を進む少年。 その先にあったのは寂れたてのこじんまりとした寺社数々。
これでも鶴来山市の歴史的建造物だ。
森林散策で訪れる観光客が少なからずいるのも事実。
寺社へ続く道にフェンスで遮られたのは建物が老朽化されている為、ただ財政が逼迫している状況で修繕に
必要な予算が建てられず現状このままらしいという事だ。
少年もネットで熟知している。

寺社に来たのは良いが、幸江の姿や気配が見当たらない。
彼が進む度、阻まくもうと立ちはだかる敵が現れ続けるとなればこの道は正しいと考えてしまう。

何処にいる? そう思いながら、ふと古井戸に近づいていく。
そして古井戸を覗く。 ここに幸江が隠れているんじゃないかと浅はかな想像を浮かべるが、そんな事は無かった。
ふざけるのは止めよう。 少年は振り向いた。

…目の前にはタックルを仕掛けてくる敵。

少年はスコップでガードするが時既に遅し、
追突された少年はそのまま古井戸の中にひゅーっと音を立てて落ちて行った。

しょうもない事で不覚をとってしまった少年。
頭を掻きながら古井戸の壁に掛けられた鉄製の梯子を使って登ろうとするが…。

ん…? 背中から風が感じる。
振り向くと、そこに抜け穴があった。
人が簡単に通れるような抜け穴が…。
これはもしかして…? 期待心を浮かせながらその穴を通る。

穴を通ると、下へ続く石階段があった。
階段を降りようとすると、下からいつもの敵が現れた。

古井戸の底に隠された秘密の洞窟こそ正しき道。
まるで少年を導かれているかのように…。

少年は薄暗い洞窟の中でもスコップを握りしめ、下へ下へ突っ走って行く。