~ お寺の内部 ~
五十朗「おいっ 一体何を探そうとしているんだ?」
由美「この寺のお宝である妖刀だよ。
大昔にこの寺で悪名高い忍者の首領が住んでてな,彼の武器の妖刀も
ここに保管されていると言われているけど・・・,今も見つからん事や。」
五十朗「それって,奴等の手に渡ったら・・,どえらい事になるな。
そんな事,いつどこで知った?」
由美「古い巻物がそう書かれてたらしい・・。」
二人が会話していると,向こうからバズーカ兵が出現し,
彼らの方に向けてバズーカを撃ち出した。
それに気づいた二人はそれぞれ左右の壁越しへ避けた。
五十朗は左の壁に避けようとしたが,壁に引っ付いた瞬間,
その壁が急に壊れ,壁の奥に入り込んで倒れてしまった。
右の壁に避けた由美は持ってたクナイでバズーカ兵士に投げた。
兵士はクナイに突き刺さり,その場で倒れた。
五十朗「いてて・・,なんて脆い壁なんだ・・。」
由美「大丈夫か,五十朗!」
由美は倒れた五十朗を起こそうと手を差し伸べた。
その最中に彼女の目線がある物の方へ傾いた。
由美「ひょっとして・・・」
五十朗を起こすのを止め,ある物に近づく。
ある物とは古びた箱である。 由美はその箱を開けた。
箱の中身は妖刀だった。
由美「おー これや これや!」
五十朗「本当に見つかるとは・・・ (自力で起き上がる) 」
五十朗が起き上がるのを由美が見ると,直ぐ妖刀を箱にしまい,
その箱を五十朗に投げ渡した。 五十朗は驚いたが,何とか受け取った。
五十朗「おいっ これなんだ!?」
由美「その箱を持って,はよ出ようや!」
五十朗「自分で持ってくれよ・・,お前は警備スタッフだろ!」
由美「んなもん知った事か!」
五十朗「ひでぇな・・。」