ストーリー

 

~ 遺跡・内部 ~

 

五十朗「何だか明るくなったな・・。」

 

 

由美「あぁっ あれを見て!」

 

 

由美が指差したところは石で出来た祭壇,石で造った屋根の下に

大きく,そして立派な石板が置いてあった。

 

 

二人は祭壇への階段を登り,石板の前まで着いた。

 

 

五十朗「こりゃあ観光客の見物になりそうだな。」

 

 

由美「不気味だな・・ 石板見ーやっ 何か赤い文字が書かれているけん。」

 

 

五十朗「ひょっとして・・ これを読んだらミイラとか出たっていうのか?」

 

 

由美「そうらしいね。」

 

 

五十朗「でも財宝は何処にあるんやら・・。」

 

 

ゴゴゴゴゴ・・・・

 

 

その時,階段の下の地面の砂が小刻みに揺れだした。

その揺れは彼らの足元まで届き,その振動に気づいたのか,階段の下の方へ振り向いた。

 

 

ドドォーーン!!

 

 

地面の砂が噴水のように噴出した。 またミイラか・・? でも違った。

噴出した場所から砂埃が祭壇まで広く立ち込めた。

 

 

五十朗「What・・?」

 

 

由美「なんで英語で言うねん。」

 

 

そう突っ込みをしている否や,何やら重たい銃を突きつける音がした。

二人はその音に嫌な予感を感じた。

 

 

ドドドドドドド!!!!

 

 

砂埃から大量の銃弾が彼らに向かって飛んできた。

既にその予感を察知した二人は祭壇から飛び降りる事で避ける事が出来た。

因みに石板は大量の銃弾を浴びて粉砕,ただの石ころのようになった。

 

 

祭壇から飛び降りた二人は元々倒れていた柱に隠れていた。

五十朗は,恐る恐る柱から慎重に顔を出した。

 

 

丁度,立ち込めていた砂埃は消えており,その姿を確認する事が出来た。

 

 

頭はミイラそのもの,しかし頭の中は電子回路で埋め込まれている。

頭以外の体では鉄で作られた骸骨みたいな体格だ。

武器は重々しいガドリング砲。 しかも両手持ちである。

 

 

五十朗「装甲車両よりやべぇぞ・・。」

 

 

武装ミイラ「雑魚共デテコイ! イルノハワカッテイルゾ!!」

 

 

由美「化け物に出て来いなんてたまったもんではないわ!!」

 

 

武装ミイラ「オレヲ化ケ物呼バワリトハ・・ モウ怒ッタゾ!!

犬共ハ犬共ラシク蹴散ラシテヤル!!」

 

 

由美「おいっ 五十朗・・ どうする?」

 

 

五十朗「やるしかねぇーよ! ガドリングでビビったもんじゃねーしな!」