~ 植物園・メインゲート前 ~
キィーー (車の停車音)
1台のパトカーがメインゲートの前に停車する。 ドアが開くと同時に二人の警察官が降りてきた。
五十朗「どうやらここが最後に挑む観光地の様だな。」
由美「植物園かぁ・・,立派な入り口や。 きっと良い花が咲いているだろうな。」
五十朗「だが今となっては,ここも非常事態だとウエモトから連絡があった。
早めに中に入って,この目で確認しに行くぞ。」
彼らがメインゲートを通ろうとした時,一人の警備員に呼び止めれた。
警備員「おい君達! そこで何入ろうとしているんだ。」
五十朗「警備員の登場か・・。」
呼び止められた警備員は焦った様子である。 確かに中は非常事態だという事は分かる。
警察官である由美は園内に入る理由を丁寧に説明をする事にした。
由美「すいませんが,私達は怪しい者ではありません。
引き返したという気持ちは分かりますが,どうしても中を入らないといけないので・・。
取り合えず,警察手帳でも見せますんで・・」
警備員「おいおい,警察官だというのは分かっているけどさ・・。それでも入れさせたくないんだよ。」
五十朗「主任から貰った許可状を出してもか?(許可状を警備員に見せる」
警備員「・・・・。 何なら今起きている状況を見せてやるから付いて来てくれ」
~ 植物園・管理センター ~
五十朗「成る程・・,暴動だけでは無かった事だな。」
彼等が見た監視映像では,園内の到る処に巨大な茨や謎の未確認植物が歩き回っていた。
さらに花々を生かすための用水路は毒々しい紫色の川となっていた。
まるで環境汚染と化した危険な植物園である。
由美「平然と物を破壊する者をいるなぁ・・。」
五十朗「これ等は組織がやったと言っていいだろう・・。」
警備員「これで分かっただろ,これは警察では対処出来ない!
軍が来るまで待つしかない。」
五十朗「待つまでこのままにしておくのかよ。 ・・それは放っておけないな。
悪いが行かしてもらうぞ!」
由美「すいません,一寸頑固なもので・・」
二人は急いで監視センターから出て行った。
警備員「ガチで行く気かよ・・。 健闘を祈るしかないか・・。」
~ 植物園内・巨大な茨の上 ~
茨の上の足場で一人の男が誰かが来るのを待つような表情で待っていた。
??「まずは小手調べだな・・ww」
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~ 市役所 ~
ウエモトは今回の暴動の対策会議の準備を整っていた。
その際,彼はある事を思い出した。
ウエモト「あれ・・? フジヤマは何処行ったんだ。」
ウエモトは同僚にフジヤマの行方を問いだした。
同僚「フジヤマかい? 確か遺跡の調査しに行くと聞いて・・。」
ウエモト「何故,止めなかったんだ! ・・こんな大変な時に一人で」
同僚「私は止めたんだすよ。 でも彼は『俺の勝手だ。』
と怒鳴り出して,そのまま出て行ったんです。」
ウエモト「・・何てことだ。」