~ とある建造物付近の荒地 ~
ブゥーーーン (車が走る音)
1台のパトカーがとある建造物の方向へと走っている。
五十朗「あそこか,最後に暴動が起きているところ・・。」
由美「これまたデカイ工場やなぁ・・・。」
とある建造物とは薬品工場である。 この地区の工業産業として役立っている。
しかし生産している薬品には人体を脅かす危険な物質を合成して作られている物が多い。
地区に住む人々が『もし事故が起きたら・・』という不安が広まり,中には
工場の閉鎖を求める団体までもが動いている事態にまで発展している。
工場側は安全管理に徹底を尽くしているが,それでも不安は治まらない様だ。
五十朗「さてと,どこから入るか・・」
由美「正門から入るのは嫌だな・・。」
五十朗「確かにな・・,正門付近で警備している奴等が多いかもしれん。
地下の鉄道から入って行こう。」
由美「あの穴のとこね」
五十朗はハンドルを切り,荒地に設置してある線路を沿って進んでいく,
やがて地下の入り口にまで近づいたところでパトカー停止,そこで二人は降りた。
五十朗「一本道だから早めに内部へと突入するぞ。」
由美「うん 分かった。」