~ 薬品工場・地下貨物駅 ~
フジヤマは警官二人の距離を延ばし,貨物駅のホームに出たところで足を止める。
ホームには2つの番線があり,対向している。 どちらの線路にも長い列の貨物列車が停まっていた。
その貨車の上に敵の兵士や生物兵器が乗っていた。 フジヤマも貨車の上へと飛び移る。
フジヤマ「この貨物列車を直ぐに発車しろ!」
その掛け声を発した後,汽笛が鳴った。まさに発車の前兆とも言える展開である。
ドーーーン!!
そんな最中,ホームにある一つのマンホールの板が噴出の様に飛び出した。
開いた穴から五十朗と由美が出てきたのである。
五十朗「まさかここまで汚染していたとはな・・」
下水道の事を言う五十朗。
由美「貨物の駅に出たみたいだね・・・,って列車が動いている気がするんだけど。」
貨物列車が既に動き出していた。
五十朗「はぁっ! これを使って逃げる気だな!」
二人は駆け足で貨物列車に乗り込んだ。 ホームの端に来たところでの事だった。
五十朗「危なかったぜ・・」
二人はギリギリに乗れた事でホットした表情で浮かべた。
顔上げると,いつの間にかトンネルの外へと出ていた様だ。
それに夕焼けの景色になっていた。
五十朗「・・荒地のど真ん中を走る列車の上での戦闘になる様だな。」
由美「あぁそうだね。」
表情を一瞬に変える二人,夕焼けの中での戦いが始まった。