~ 鉄道橋の先の人工島 ~
人工島のとある実験施設。 鉄骨で複雑に組み込まれていた。
下のところでは衛星らしき物の多数が作りかけの状態で置かれていた。
その場でフジヤマと黒服を着た男が塔の天辺を見上げるかの様に眺めていた。
フジヤマ「いよいよか・・・」
黒服を着た男「あぁそうだ。 効果が絶大であれば,我が組織の兵器の一つとなる。」
フジヤマ「何故にあの軍事衛星を作ったんだが・・」
黒服を着た男「それは簡単だ。 俺達を対抗する手段としてあの会社が衛星を作り,
この地区で実験場を創り出した。それを知った俺はそうは行かせまいとこの施設を占拠した。」
フジヤマ「良く考えて行ったもんだな・・。 占拠と略奪は組織の一石二鳥って訳か」
そこに一人の兵士が駆け寄って来た。
兵士「お話中失礼しますゼイター様!。 あの二人が此方へ向かって来ます。」
黒服を着た男の正体はダーク・ゼイターだった。
彼はZECTの首領であり,前回のニュータウン暴動事件及び
スターフロートシティ武装占拠の首謀者でもある。
ゼイター(黒服を着た男)「今,その只者ではない国家の犬共はどこに入るんだ?」
兵士「偵察ヘリに寄ると橋を渡ろうとしているそうです。」
フジヤマ「マズイな・・,敵を増やさなければ台無しになる。」
ゼイター「ならば素敵なプレゼントして,魚を送り出してやれ! なるべく上からな・・」
兵士「ハッ!(敬礼」
フジヤマ「魚・・?」
ゼイターの奇妙な命令で,少々唖然気味になるフジヤマ。
どうやら兵器化した魚をヘリに積んで,橋へと落とそうというものであった。
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~ 港湾の鉄道橋 ~
由美「橋を登ってしまったけど,これからどうするの五十朗?」
五十朗「俺達は暴動を止める立場があるから,取り合えず人工島へ向かうぞ。」
由美「手がかりはそこにあるし,フジヤマもそこに入る訳ね。」