〜 神殿・最深部 〜
植物の怪物「ムシノヨウナハヤサダ!ウラアアァァー」
地面から10本の茨が飛び出して,勢いの速さでこちらへと向かって来た。
二人は剣(由美は刀)を片手に持ち,向かってくる茨を切りまくる。
そして植物の怪物のとこまで近づき・・
ズバアアァァァーーッ!!
二人で一気に植物の怪物に頭から切裂いた。
その後,頭から酸の液体が噴出し,全体を浴びてしまった。
植物の怪物「ギエエェェェェーーッ!!」
酸を浴びてしまった怪物は呻き声を上げた上,所々に溶け出し,
機械部分では煙が噴出している。 やがて・・
ドガァァーーーン
身体の負荷に耐え切れず,爆発してしまった。
五十朗「ふぅ〜・・」
由美「ナイスアタックだね。五十朗!」
五十朗「そうだな・・。 おいおい,さっきまで生えていた人食い植物がグッタリと倒れているぜ。」
怪物が生み出した人食い植物は枯れていた。
由美「じゃあ行こうや。ここはもう用無いし。」
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〜 植物園・ゲート前 〜
神殿から出た二人はパトカーに乗り込もうとしていた時,
ゲート付近で立っていた警備員にまた声を掛けられた様だ。
警備員「まさか無事に帰ってくるなんて・・。」
由美「何とかね・・。」
無事に帰ってきた警官二人の姿に意外にも驚く警備員。
警備員「治安部隊が駆けつく前に人食いとか巨大な茨が枯れたけど,何かあったのか・・?」
五十朗「原因を突き止めた結果だ。 ・・・後は任せられるな。」
警備員「あぁ,ここからは俺達と治安部隊だけで任せられそうだ。
世の中,こんな強い奴が入るなんてな・・。 有難うな。」
五十朗はにこやかな表情でパトカーに乗り込み,植物園を後にした。
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〜 パトカーの中 〜
五十朗「これで3つの観光地は制覇した様だな。」
由美「最後は工場ね。」
ピピピピ・・ (携帯がなる)
直ぐに携帯を取り出す五十朗。
五十朗「ハイもしもし・・」
ウエモトの声「俺だ,ウエモトだ。 そっちは上手く行ってるか?」
五十朗「生きてなかったら,連絡は途絶えたままだ。」
ウエモトの声「言われてみれば・・。」
五十朗「こっちは3つの観光地の片を済んだ。これから工場へ向かうとこだ。」
ウエモトの声「そうか,それに一つだけ伝えておきたい事がある。
過激派の武装テロリストの事について知っているか・・?」
五十朗「あぁ資料の写真で見ればこれだろ・・,茶色の服に火炎瓶を投げてくる奴。」
武装テロリストの一員→
五十朗「にしても何なんだアイツ等は? ただ観光資源を破壊するだけの過激な集団にしか見えんが・・。」
ウエモトの声「事業撤退を訴える団体と比較にならない行動だが,
目的が分からないままだ。 ・・・それに一体誰が創設したんやら。」
五十朗「この集団を作った犯人を探すより,取り合えず暴動を食い止める方が先だ。」
ウエモトの声「その考えは妥当だな。 切る前に工場の事だけ言っておく,
あそこは薬品工場だから,気を付けた方がいい。」
五十朗「分かった。 じゃあ終わったらまた連絡する。(携帯を切る」
由美「なぁ五十朗,これで最後になるのかな・・?」
五十朗「どうだろうな・・。俺はそうは思えない気がするんだ。」
由美「ふーん。(実はアタシもそう思うんや。)」
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〜 黒い箱型の車の中 〜
ヘイック「ついに人食い植物の大発生は食い止められたか・・,
このままにすると工場の破壊活動も奴等に止められてしまうだろう。
まぁいい,HIT(ハイパーテロリスト)とZECTには裏で大掛かりな事を進んでいるからな。」
ヘイックは通信機で誰かと会話をする。
??の声「よぉ,ヘイックと呼ばれている者よ。
お前がたった二人の警官との戦いで引くところを見たぞ。」
ヘイック「それは単なる小手調べだ。 次も挑むつもりだ。」
??の声「ほぉ,その意気込みを奴等にぶち込ませろよ。
こっちはある施設で制圧しているところだからな。 ・・じゃあ切るぞ」
プツン・・ (携帯を切る音)
ヘイック「まさかこの俺がZECTのトップと会話がするなんてな・・。」