ストーリー

 

~ コンテナ置き場 ~

 

コンテナの上に立って辺りを見回した。

すると港湾沿いのヘリポートに1台の大型の黒いヘリを発見するが,

浩二にとっては余り関係ない事である。

 

浩二「・・・此処は大した場所では無いな。」

 

浩二はこの場を立ち去ろうとした時,施設の屋上から

『何か』の起動の音が僅かに聞こえたため,足を止めた。

 

浩二「・・・・。」

 

ドガァーーン!!

 

屋上で爆発が起きた。 実は五十朗と由美が軍事衛星に

乗り込んだゼイターと戦っている最中なのだ。

 

浩二「戦っている雰囲気じゃないか・・? これは・・。」

 

浩二は屋上での戦闘だと勘が付いた様だ。

 

此処で眺めている場合では無いので,再び足を動かそうとしたその時・・

 

シュン!!

 

何処からか飛んで来る斬激の波動。

 

浩二「なっ・・。」

 

その音で此方への攻撃だと感じた浩二は直ぐに大ジャンプした。

 

波動は浩二の下を通り,過ぎた後の先には灯台だった。

 

ズバァァッ!!

 

斬激の波動に当たった灯台は切れ目が入った。

そして横になり,海に沈む形で倒れてしまった。

 

浩二「刃の形が見えたよ・・,一体誰かこんな技を・・。」

 

??「あぁ俺々! 俺だよ。」

 

浩二が振り向くと,そこに緑の軍服を着た男が立っていた。

右手に大型のカッターを持っている。

 

??「そこのグリーン帽子,何しに来たんだぁ?

こんな危ない場所で散歩なんぞどうかしてると思うぞww」

 

浩二「勝手に散歩と決め付けるな! レックス!」

 

浩二はその男を知っていた。

その男の名はレックス・ウィリアム。 

ZECTの幹部であり,ニュータウンでの暴動を指揮していた。

最終的には遺跡で正男との戦いで敗れ,息を引き取った筈だった。

 

そんな彼が,ここで何も無かった様に復活を遂げたのだ。

(どう復活したかは不明だが・・)

 

レックス(??)「ほぉ,赤帽子としてはグリーンな反論じゃねぇーかww。

でも,そんなお前の正義感なぞ一瞬にしてちびりまくりの臆病者になるんだぜ。」

 

浩二「くっ・・」

 

彼の挑発に浩二がグッと堪えた。

 

レックス「お前が何処へ行こうかはお見通しだ!

だが俺達にとって不都合なものだし,俺にとっては暇つぶしの相手だ。

悪いが,お前の人生は此処でスバリ斬ってやろう!」

 

浩二「 (兄さんが言ってたこの男,死んだ筈では・・?

でも僕は此処で死ぬ訳には行かないんだ!!) 」