レックス「ぐおぉっ・・ (倒れ込む」

 

 

浩二「危なかった・・,兄さんが言ってた通り

かなりヤバイぐらい強い奴だって・・。」

 

 

レックス「ほぉ・・,あの赤帽子かぁ・・。 笑えるww。 

だがお前の様な緑臭い奴には負けてたまるかぁぁ!!(衝撃波を放つ」

 

 

浩二は横へ避けた。 そして衝撃波は

巨大クレーンを支える支柱に当たり,そのまま切れた。

 

 

ゴゴゴゴゴゴ・・・

 

 

支柱が壊れ,やがてクレーンの設備が崩れ出した。

 

 

レックスうおおぉぉぉぉっ!!

 

 

ドゴォーーーーン!!

 

 

レックスは運が悪く,

巨大クレーンの真下に立っていたため,

そのまま押し潰された。

 

 

浩二「恐ろしい事をしてくれるなぁ・・・」

 

 

レックス「クククク・・・」

 

 

浩二「何っ? まだ生きているなんて・・」

 

 

崩れたクレーンからレックスが這い出してきた。

しかし,まともに立ち上がる事すら出来ず,

そのまま浩二の方へ這いずり寄ってくる。

 

 

レックス「お前も・・・中々やるな・・・,だがまた・・

いつか・・・地獄から・・・這い上がってやる・・・・グフ・・。」

 

 

そう言うと,彼の動きが止まった。 その場で息を引き取った様だ。

 

 

浩二は唯の狂気の人間では無い事を実感したのである。

 

 

浩二「僕もいつか,こんな奴が出てくるかもしれない・・・。

おっと,僕はあれを乗って様子を見に行かないとね!」

 

 

浩二は海沿いに停めてあった黒いヘリに乗り込み,離陸した。

 

 

その後,ゼイターが乗る軍事衛星をミサイルで破壊した上,

五十朗と由美を救助し,人工島から離れ,和風の街へと向かって行った。

 

 


 

〜 和風の街・駐車場内 〜

 

 

街に着陸場が無かった様なので,仕方なく駐車場で着陸したヘリ。

扉から先に五十朗と由美が,その後に浩二が出てくる。

 

 

五十朗「楽に帰れたぜ。」

 

 

由美「奇跡的に恵まれた感じや!」

 

 

浩二「まさか二人の警察官があの男と戦っていたとはねぇ・・,

兄さんも驚いている筈だと思うよ。」

 

 

五十朗「んで・・,アンタは何しにここへ・・?」

 

 

浩二「んー,僕は潮干狩りをするため此処に来たんだ。

それで襲撃に巻き込まれて,奴等を追うため人工島へと渡ってきた訳。」

 

 

由美「成る程ね・・。 あんな人気の無い海岸での暴れているのか・・。」

 

 

浩二「不思議だねぇ,余程暇な連中なのかなぁ?」

 

 

五十朗「なぁ話はここまでにしてくれないか?

俺達は用があるんだし・・。 それにアンタとは足しになった。

また何処かで会ったら借りを返したいところだ。」

 

 

浩二「いやいや・・ 兄さんが来ていなかったら,この街は潰れていたんだよ。

こっちも安心した気がするよ。」

 

 

五十朗「そうかww? じゃあな。」

 

 

五十朗と由美は市役所へと向かって行った。

駐車場に入るのは浩二のみである。

 

 

浩二「さてと,僕も此処には用が無くなったみたいだね。」

 

 

浩二にとって,ZECTの最初の戦いに幕を閉じた。 

彼のこの日には,海岸沿いに現れる巨大なヤドカリや

人工島でレックスの戦いなど,短いとは言え,過酷な戦いだとも過言ではない。

 

 

浩二「しかし,この少ない数の貝で明日の晩飯になるのかぁ? これ・・」

 

 

それでも,明日の晩飯になるのか?と気にする浩二であった。

正男の弟であるからこそ,この短くて過酷な戦いは,ほぼ余裕だったに違いない。

 

 

REDZONE  TheKoji

 

THE END

 

 

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