~ エメラルドシティ北部 ・ 森林地帯 ~
暗い森の中で、正男達が一部の偵察部隊の捜索にあたった。
本来、部下も引きつれるつもりであったが、街の警備を重点に置いている為、
一人も連れて行く事は無かった。
現在、この場所で立っているのは正男、川祐、クリスの3人の若い男女のみである。
川祐「なぁ・・?」
正男「何だ・・?」
川祐「さっき思ったんだけど、クリスという女まで付いてきてるんだが・・。」
クリス「あっ また付いてきてしまった・・。」
正男「知らなかったな・・。」
川祐「無意識に行く理由には戦士の心得なのか、それとも、恋愛感覚なのか・・。」
クリス「恋愛なんてある訳ないでしょ!?」
赤面したクリスは川祐の顔面に平手打ちを掛けた。
川祐「いてぇっ!!」
正男「やれやれ・・。」
~ 100m先 ~
そこそこ歩いたところで、川祐は何かを見つかる。
川祐「ひでぇ・・ 無残にも殺されてやがる。」
川祐が見た何かとは、無残にも殺された兵士の遺体だった。
それだけでなく、至るところで何体ものの遺体があった。
移動に使われた装甲車も血の跡が付きながら壊されていた。
正男「遺体を見るたび・・、どうやら食い殺された跡があるな。」
川祐「おいおい、敵の兵士に食い殺されたっていうのかよ。」
正男「生物兵器の間違いでは・・」
クリス「こんなの怖いよ・・。」
クリスは後退りをしようとした。
その時だった。
ズブァーーン!!
「グアアアアアッ!!」
地中から茶色い人型の怪物が這い出し、
その怪物はクリスの足を掴む。
クリス「キャアアア!!」
川祐「くそっ 離れろ!!」
川祐はマシンガンで怪物の頭部を撃ち込む。 怪物は動かなくなった。
クリス「ありがとう・・。」
正男「川祐、クリス・・。 コイツは1体だけじゃないらしい。」
正男は辺りの方へ指さす。
いたる所で同じ怪物が何体も、地中から這い出てきた。
川祐「こいつ等は何だ・・?」
正男「形を見る度に、どうやらゾンビのようだな!」