~ 崖の上 ~
ゾンビが這い回っていた森林を抜け出した3人達。
丁度、夜明けの頃だったのか、小鳥の鳴き声が彼らの耳に入る。
正男「あれか・・?」
正男が指差した先は橋の先にある近代の砦のような廃墟の建物がある。
あれが、彼ら、HITの本拠地である。
正男「えらい・・ 錆びれたトコだな。 」
川祐「昔は兵器工場だったが、環境の事であって閉鎖されたんだよ。」
クリス「成る程ね、だから住み着きやすいんだ。 こういうとこは・・。」
川祐「・・・あぁ、ここまで来たら、状況が変わってしまった感じだなぁ・・。
元々、アンタと一緒に部隊の捜索をしたのが、いつのまにか本拠地潰しになるなんてよ・・。」
そう呟いていると、橋の先から30体以上の敵共が武器を持って此方へと向かって来た。
正男達がここまで来ているのを司令室にいたゼット達が把握していた為だ。
クリス「ちょっと、この敵の数・・!」
正男「なんてこった! どこかで把握していたのか?」
川祐「正男! ここは俺が任せろ! その女と一緒に湖へ飛び込め!
そして、向こうのどこかで落ち合おう!」
正男「あぁ、どっかで会おう!」
川祐が橋から来る敵共を応戦している間、正男はクリスの手を掴み、
一緒に崖の下へ飛び込み、湖の中に着水した。