~ HITの本拠地・司令室 ~
バァーーン!!
扉を蹴破り、司令室の中に入り込む正男と後から入ってくるクリス。
正男は部屋中を見渡したが、そこにゼットの姿はいなかった。
クリス「ここには居ないわね。」
正男「全くだ! 街は俺の物とか、
俺達に3秒でお陀仏という野朗が、尻尾を巻いて逃げるとは!
やれやれ、ちょっとイラついたぜ!」
正男が頭を冷やそうと、深呼吸したその時だった。
後ろの開けた扉の奥から、大量の手榴弾が司令室へと放り込まれた。
正男「やばいっ!」
驚いた正男は、急いでクリスを抱き抱え、
司令室の窓を突き破り、下層へと飛び降りた。
ドゴォーーン!!
手榴弾が放り込まれた司令室は大爆発を起こした。
一安心したところで、正男は抱き抱えたクリスを下ろした。
正男「くそっ! 余程の数のした手榴弾を投げる奴は一体・・?」
??「それは俺の事かい?」
正男「この声はヘイックか・・?」
ヘイック(??)「その通りだ。 結局、また会ってしまうとはな・・。
これ以上、お前の好きにしたら、こっちもイラつきが増してしまうからな。」
正男「だからと言って、俺を倒せると思っているのか? フジヤマ。 」
ヘイック「ほぉ・・、俺の正体も知っているみたいだな。」
正男「友人から聞いたぜ。 それにアンタ、理由はどれであれ、
あんな野朗の側に立つなんてどうかしているぞ。」
フジヤマ(ヘイック)「黙れ! くそっ、過激市民団体とかクソ役所にサツ共、
それに正義気取りの超人・・、どいつもこいつも気にいらねぇ!」
そう言うと、傍から謎の注射を取り出し、それを腕に刺した。
すると、ヘイックの腕が異型に変わっていった。
クリス「正男、かなりヤバイみたいよ・・。」
正男「あぁ、奴は暴走しちまってる。
何としても、打ち倒さなければな。」
フジヤマ「覚悟しろ! 正義気取りめ!」