~ ZECTの本拠地 ~
レックスを倒し、より奥へと進んでいく正男は、
途切れた橋のような場所へと辿り着く。
その場所に敵はいない事を確認し、再び進んで行こうとする。
???「俺を探しているんだろ?」
突然、何処からともなく、男の軽々しい声が聞こえてきた。
正男達は進むのを止めた。 前方に空間が歪んでいた為だ。
その歪みがやがて黒い穴になり、そこから黒いスーツを着た男が出てきた。
正男はその男を見覚えていた。
正男「友人から聞いたぜ・・、生きているとはな・・。
ゼイター。」
そう、その男こそ、ZECTの首領 ダークゼイターである。
川祐「コイツがお偉いさんって奴か・・。
なんかすげぇぞ・・、コイツのオーラがよ。」
ゼイター(???)「俺が向こうで待つのはアレだ。
だから貴様の目の前まで来たのだ。」
正男「あぁ、アンタがこっちも来てくれると、楽になるな。
貴様の計画の為に折角のリゾート気分を滅茶苦茶にしやがって!」
川祐「それより何の計画だ?」
ゼイター「前線基地を建てる為だ。 即ち組織の勢力拡大ってやつだ。
その街を占拠すれば、より力を付けるのに容易な訳だ。
エメラルドシティには軍事基地や工場があるのは軍人であるお前は御存知の筈。」
正男「あそこか・・、暴動の隙に工場も狙っていたとはな。
その為とは言え、何で、テロリストのHITと組む必要はあったんだよ?」
ゼイター「決まっているだろ。 ゼットという男は街の特徴を知っている故、
国家自衛軍の機密情報まで持っているからな・・。 だからゼットと組む事にした。
まぁ俺が欲しい情報は街の特性ぐらいだ。
軍の機密なんぞ、ただの紙切れ同様、必要ない。」
正男「はぁ・・、頭の逝かれた元軍人でさえ、
使い所があれば、良いって訳だな。」
ゼイター「だが貴様等のお陰で、勢力拡大を邪魔され、
HITをぶっ壊され、果てには俺の本拠地にまで手を出した。
最早、俺の手で消し去るしかないな!」
そう言うと、黒い銃を二丁取り出し、正男の方へ向けだした。
正男も、ゼイターに対し、戦闘態勢を取る。
正男「 (前に戦った相手とは言え、何だこのヤバイ雰囲気は・・?) 」