ストーリー

 

正男は以前より強くなったゼイターに苦戦しながらも、

何とか彼の猛攻を見切りながら応戦、ついに・・

 

 

ゼイター「ぐわぁっ!」

 

 

ゼイターに正男のお得意技、フレイサンダーを食らわせた。

攻撃を受けたゼイターは正男達の目の前で肩膝を地面に着いた。

 

 

ゼイターの弱まった姿を見て、勝機が見えてきたと思われた。

 

 

・・・しかし

 

 

ゼイターの表情に焦りや恐怖が見られなかった!!

 

 

ゼイター「ククク・・、お前等はいい気に乗りまくりだww。」

 

 

正男「何だ、笑いながらの捨てセリフか?」

 

 

ゼイター「違うなww・・、俺が追い詰められた先に

何が起こるのか知らないから、そう言っているんだ。

 

 

見せてやる!! 真の地獄という名を、今ここに!!

 

 

うおおおおぉぉぉーーーーーー!!!

 

 

突然、ゼイターは空に向かって、物凄い唸り声を上げた。

 

 

すると、ゼイターの服が破れ、

それと同時に、彼の身体が変形し始めた。

 

 

身体全体の色が濃い紫色に染まり、

胴体や腕、足に、より硬質な筋肉が付き、

背中には悪魔のような翼を生え、頭の上に角が付いた。

 

 

変形が終わった時、ゼイターの姿は

悪魔のような鬼に変わっていた。

 

 

ゼイターの唸り声から鬼に変わるまで、約1分の出来事であった。

 

 

ゼイターの究極の姿に、正男達は勝機への余裕から、

真の恐怖による実感が沸いた。

 

 

クリス「もう一体、何なの・・・。」

 

 

川祐「やべぇっ・・、コイツの本気が俺の心臓を

バクバクさせやがる。」

 

 

クリス「どうしよう、正男・・」

 

 

クリスの声に正男は動じなかった。

彼はおぞましい姿へ変貌した武装集団の首領に、

額から小粒の汗を流しながらも、睨み続けていた。 

数分の睨み合いによる沈黙の中、ついに口を開いた。

 

 

正男「極めているな・・。

 

 

ゼイター「だろ、そうだろ? 俺の姿を見て、そう感じたんだろ?」

 

 

正男「あぁそうだ・・。 だが、こっちも極めなければならないな。」

 

 

再び、ゼイターに構えをとった。

 

 

ゼイター「ほぉ・・、自殺行為にも程があるぞ。」

 

 

ゼイターは羽を大きく広げ、正男に向けて進んでいく。

 

 

川祐「こりゃあ、俺も本気を出さなければ!」

 

 

マシンガンをゼイターに構える川祐。

 

 

クリス「油断しないで!」

 

 

ハンマーをゼイターに構えるクリス。

 

 

正男「来い、ゼイター! お前がそんな姿になっても、

俺の戦意は尽きない事を!」